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貴族について思うこと

以下、鳥貴族に初めて行った地方在住者の戯言です。
しばらくお付き合いください。

読者諸氏のような一般庶民の方々には縁遠い話で恐縮だが、僕は先日、とうとう貴族階級の仲間入りをした。
僕は一般庶民の家庭に生まれ育ち、社会人になってからも一般庶民として生きてきたわけだが、とうとうこの日が来たのだ。
血統から家柄まで隅から隅まで庶民の僕が特権階級に属することになった経緯を話したい。


2023年末のこと。
ぼんやりと街の中心部を歩いていると、見慣れない看板が目に入る。

おや…?
都会の象徴、鳥貴族が来る
必死の訴え

もはや恒例となっている若者達との宴のLINEグループに、すかさず写真を送る。
最若手のCが段取りをしてくれたが、混みあっている為なかなか予約が取れない模様。
新しい物好きという性質を持った人間が集う街、仙台らしい状況。
3月になり、初訪問が決定した。

なにせ貴族が集う店だ。
一晩で数十万、数百万というお金が飛んで行ってしまう恐れもある。

アタッシュケースに大量の札束を忍ばせ、念のためクレジットカードの限度額を確認し店に向かう。
それでも立ち行かなかった時のことを考え、各消費者金融の場所をGoogleマップで確認しておく。
どうやって借りるのかは分からないが、きっと免許証と心意気でどうにかなるだろう。
それでも間に合わなければ家財道具、身ぐるみ全て質屋に預ける所存だ。
最終的には蟹工船にでも乗ろう。

なにせ、貴族が集う店なのだ。


3月某日20時、入店。

入口付近には予約無しの鳥貴族難民たちが長蛇の列をなしていた。
彼らを憐みの目で見つつ、係の者に予約済である旨を伝える。
執事やメイドが迎え入れてくれるのかと思いきや、席を案内してくれたのは意外にもTシャツの若い男だった。
きっとどこかから売られてきた、下働きの不遇な若者なのだろう。
我々のような貴族と接することが出来る数少ない機会だったはず。
チップを弾んでやるべきだったかと、去り際の彼の背中を見ながら少々反省した。

席に座り、係の者が料理を運んでくるのかと思いきや、どうやら自分の好みをタブレットに入力するとそれが運ばれてくるという段取りらしい。
なるほど、日頃パーティーや晩餐会で気疲れしている我々貴族への配慮だろう。
今夜くらいは好きなように召し上がって頂きたい、という料理長から我々への気遣いを感じる。

…貴族の店は、一般的な居酒屋の様相を呈している。


と、御託はこのくらいにして、東北の片田舎に住む人間が、都会の象徴である「鳥貴族」を初めて訪れたレポートを。
※ほぼ写真の羅列となります

乾杯
チャンジャ
「普通のチャンジャの写真撮ってどうするんですか」
と若手から指摘を受ける。
記事に載せるかもしれないだろうが。
ふんわり山芋の鉄板焼
不思議な食感。
ふんわりとしている。
が、焼き…なのか?
人気メニューとのこと。
カマンベールコロッケ
モチモチ感が文句なしに美味い。
自宅で作れない系は嬉しい。
もも貴族焼・たれ&スパイス
THE 焼き鳥。
もちろん美味い。
ちょっとデカい。
やげんなんこつ
THE (略)
豚バラ串焼
…だと思われる(忘れた)
ピーマン肉詰
意外と和がらしが合う。
鶏スパイス丼 バター醤油風味
若者達は飲んでる途中にメシを食う生き物①
ご飯セット 温玉添え
若者達は飲んでる途中にメシを食う生き物②
カタラーナアイス
カタラーナという単語に人見知りしてしまう。

抜粋にはなるが、大体こんなラインナップ。
そしてこの店で提供される全てのメニューが、328 円 (税込360円) 均一。
この低価格にもかかわらず、全体的にちゃんと美味い
ハイクラスの飲食店と比べれば、、、という部分はあろうが、ハズレが無いというのは企業努力の賜物だろう。

あえて言うならば(これは良い点と表裏一体だが)、一品一品のボリュームが凄いため、僕のような中年には色々なメニューを楽しみづらい、という部分はあった。
お腹いっぱい。


散々飲んで食べたが、1人あたり約3,000円。
コストパフォーマンスは素晴らしい。
どうやら我々が「貴族階級になれる」わけではなく、貴族たる、鳥貴族様のご厚意で、我々のような庶民でも財布の心配をせずに安価に飲食が出来る店のようだ(当然の結論)。


以上、仙台に鳥貴族が出来てテンションが上がった、という話。
大風呂敷を広げてしまったものの、少々薄味の記事になってしまった。

これまで関東圏や大阪・名古屋等の大都市のみで、宮城県には無かった会社の進出が目立ってきているのは素直に嬉しい。
SUPER EIGHT(スーパーエイト・旧関ジャニ∞)・大倉くんのお父さん、ありがとう。

ちなみにデニーズとジョナサンは、宮城県には未上陸だ。


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