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お豆腐とアジフライについて思うこと

ご本人から記事投稿の承諾を得たので綴ってみようと思う。

先日、ある人物と会った。

noteで交流のある方と実際に対面するのはこれが初めてだ。

当日からさかのぼること数日前のある日。
TwitterのDMを通してメッセージが届いた。

〇月〇日の夜、ご都合はいかがでしょうか。
実は仕事で仙台に行くため、お時間が合いましたら一杯お付き合い頂けませんか。

抜粋。

メッセージの送り主はCAおとうふさん。


現役のCAである彼女のもう一つの顔は「酒呑み」。
近頃、自身の記事として「おとうふ酒場放浪記」なるものを投稿し始めているほど。

彼女曰く、以前から気になっているお店が仙台にあるという。


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打診された日はどうにか仕事を早く切り上げることが出来そうだったため、とりあえず了承した。
向こうがそう言ってくるなら、まぁ付き合わないでもない。
渋々、「行けたら行く」とだけ返信をした。

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…という大嘘をここに書いたことを読者諸氏に陳謝する。

無理にでも仕事を早く終わらせ、終わらなければ全てを放棄し、万が一にでも僕の帰路を邪魔する上司・同僚がいれば、腰に携えた刀を抜いて人生初の「案ずるな、峰打ちじゃ」の台詞と共になぎ倒す腹積もりで、「是非に」と返信する。

そのフリック速度、秒速29万9792.458km。
ご存知だろうか。
光の速さで返信を行なうと、その衝撃に耐えきれずスマホはおろか操作する指など、いとも簡単に蒸発してしまうということを。

いま考えれば某通信会社のトラブルの発生原因も、人知を超えた速度で返信を行なった僕にあるのかもしれない。
もしそうだとしたら申し訳ない。


というわけで、少しの緊張感を持ちつつ当日を迎えた。

彼女は「おとうふ酒場放浪記」を書くくらいの人物なので、「noteのアイコンは偽物、実際に現れるのは黒髪の女性でも何でもない、ほろ酔い気味のただの吉田類」、「素敵な女性が現れたと思ったら、背後に怖いお兄さんが控えており身ぐるみ全部はがされる」というリスク管理想像も多少はしていたが、待ち合わせ場所に現れたおとうふさんはアイコンや記事のイメージに違わず素敵な雰囲気を纏った人物だった。

素敵な方とお会いしたのは事実だが、この先色気のある展開は特に無いので、妙な期待や嫉妬心を燃やすのは御遠慮頂きたい
いわゆるオフ会と考えて欲しい。

予防線。

前置きが長くはなったが、この日訪問したのは「酒肴ノ食卓 氏ノ木しのぎ

「うじのき」だと思っていたが、
正しい読みは「しのぎ」。
危なく恥をかくところだった。

小綺麗な居酒屋さんで、ミシュランガイド仙台版にも掲載されたことがあるという。
入店時、他にも予約客が多数。

あろうことか、店決め~予約に至るまでおとうふさんが手際よくやってくれた。
イケメンかよ。
「飲み会の店を決められない男」(※参考リンク)というテーマの記事を書かれたらたまったものではないので、“色々考えてはいましたけど、おとうふさんが行きたい所があるなら全然合わせますよ”という鉄壁のディフェンスだけは懐に忍ばせておいた。


お通しの浅漬けが程よい。
乾杯。

まずは枝豆

多くの日本人には
枝豆を見るとビールを飲みたくなるという
パブロフ回路が搭載されている。

茹で立てで湯気が上り、良い香りが漂う。
やや大きめの塩粒が豆の甘みを存分に引き立てる。


次に、このお店の名物「アジフライ」

お値段、一枚858円(税込)。

まさかとは思うが、庶民の皆さんは「アジフライにしては高くないか?スーパーで100円で買えるぞ?」などとは感じていないだろうか。

…少なくとも、僕はそう思った。
庶民どころではない、ドが付くほどの庶民なので。

しかし、現物を見て、食べて、納得する。
これは858円の価値がある。
いや、お値段以上ニトリ

綺麗な断面だろ
半生なんだぜ、これ
もう一度言う。
綺麗な断面だろ
半生なんだぜ、これ

断面を見ての通り、外はカラッと揚がり、中心部が生要するに刺身

こんなの初めて。

口の中でほぐれる、ありふれたアジフライも僕は好きだ。
しかしこの「究極のアジフライ」、ファーストコンタクトはサクッと、その後噛み締めるにつれて弾力のある肉厚な身が存在感を現し、アジの旨味が口中に入り込んで来る。
こんなもの、お酒に合わないわけがないだろう。

塩もしくはタルタルで頂くのだが、僕としては前者が好きだった。
おとうふさんも「余は満足じゃ」と言っていたので、お気に召した模様。


みんな大好きポテトサラダポテサラ
メニュー表に写真は無く、よくあるポテトサラダをイメージして発注したが、実際の見た目はこのような感じ。

モノがモノだけに、写真はこんな感じ。

これまた美味い。
スモーキーな香りはベーコン由来か。
皮ごと揚げたジャガイモ、薄切りの生の玉ねぎによる、歯ごたえのある食感も楽しい。
自宅で再現してみたい逸品。


とうもろこしの唐揚げ

間違いない。

作ってみたいけど家で調理するのは億劫おっくうランキング第13位。
これは居酒屋で食べるに限る。
衣はカリッと、中はジューシーなとうもろこし。


というような料理達を肴に、互いのnoteに関する話や仕事の話、趣味の話題など、様々なお話をさせて頂いた。
普段の記事中では見られない側面も堪能しつつ、得難いひと時はあっという間に過ぎて行った。

お互い翌日は朝から仕事ということで、僕が普段飲んでいるバーで少しだけ飲み直し、おとうふさんは宿泊先へ、僕は自宅へと帰った。


ここ数年はご時世や仕事の状況、娘が小さいこともあり、なかなか僕が遠方に足を伸ばすことは難しかった。
これはしばらく続いていくのだが、そんな中お声掛け頂いたことはとても嬉しい出来事だった。

おとうふさんはお話も面白く、知的で素敵な人物。
自身の記事があんなに魅力的なのだから、今さら言うまでもないことなのだが。
直接お会いして交流を持てたことは、とても貴重な経験となった。



おとうふさん、今回はお声掛け頂きありがとうございました。
そしてロクに僕が撮らなかった為、記事に載せる写真を快く使わせて頂き、重ねて感謝致します。
またお仕事等で来られる際は御一緒させてください。


皆さんも仕事や用事で仙台に来られることがあれば、お声掛けいただけると嬉しい。
よろしければ1杯、飲みに行きましょう。

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