習慣とかなえたい夢をつなげる
はじめに
私たちのかなえたい夢と習慣は、しっかりと結びついているでしょうか。
私たちはかなえたい夢と矛盾した習慣を持っていないでしょうか。
私たちはかなえたい夢の達成に向けた習慣は持っているでしょうか。
私たちはかなえたい夢を妨げる習慣はしっかり排除できているでしょうか。
私は行動変容を専門とする心理師です。
なぜそのような専門家が必要とされているのでしょうか。
それは習慣や行動を変えるのは難しいからです。
ダイエット
禁煙
禁酒
継続的な勉強
継続的な取り組み
地道な活動、努力
などなど挙げればきりがありません。
私たちが欲しいと望む状態を手に入れるには、習慣を変える必要があるものが多いです。
誰もが行動や習慣を変えようとして挫折してしまった経験があるのではないでしょうか。
一度(おそらく無意識に、自動的に)形成した習慣を意図的に変えるには意思と根性では難しい場合が多いです。
逆に意思と根性に頼ってしまうと失敗する可能性が高まります。
そのような場合に、一緒に帆走して、手助けをしてくれる人間がいると成功する可能性が高まります。(メンターやコーチともいいますね)
私がかなえたい夢は、一人でも多くの人の夢をかなえられる人間になること
自分の夢が、人の夢をかなえることというのはなんか変な感じがしますね。
これが私のかなえたい夢です。
心理的支援を行う場合、「そうせざるをえなかった」という視点がとても大事です。
・この人は遅刻をせざるをえなかった
・この人は犯罪を犯さざるをえなかった
・私は心理師にならざるをえなかった
・私はこの夢をもたざるをえなかった
みたいな視点です。
すべてには理由があって、その結果そうなった。
そういう視点が相手を理解するために重要なツールとなります。
私の例でお話しします。
心理師の国家資格を取るきっかけは子供が生まれたこと
私が公認心理師という国家資格をとったきっかけは、子供が生まれたことです。
子供にできるだけのことをしてあげたい。この一心です。
心理学的なアプローチで、自尊感情を育み、視野を広く持つような問いかけや声かけを子供にしたい。
落ち込んだときや、辛い時は全力でバックアップしたい。
楽しいことは楽しい、とおもいっきり一緒に感じたい。
このようなビジョンを持ちながら、私は心理学の勉強をし、公認心理師の国家資格を得ました。
(子供が大きくなってここを読んだら恥ずかしいので、バレないようにしたいです)
心理学の中でも、行動変容の分野が好き
専門職には専門分野がつきものです。
例えば調理師という専門職にしても分野は和食、洋食、中華などがありますよね。
とんかつやさん、カレー屋さん、チーズケーキ専門店なんかもあります。
飲食店、医療機関や、公営機関などといった枠組みも考えられます。
同様に心理学にはいろいろな専門分野があります。
その中でも私は行動変容という分野がしっくりきました。
なぜなら、自分の子供の行動変容を促して、よりよい習慣を身につけてもらって、よりよい人生を送ってほしいと心の底から思っているからです。
同時に自分の行動もよりよくして、その背中を子供に見てもらいたかったからです。(モデリング)
*心理学においてモデリングとは、何かしらの対象物を見本(モデル)に、そのものの動作や行動を見て同じような動作や行動をすることです。
抽象度に気づく
行動変容の勉強をずっと続けて、実生活に取り入れました。
トライアンドエラーで失敗し、改善し、を繰り返しました。
自分に試したり、子供に試したりしました。
一定期間こういったことを繰り返すと、「習慣を更新する習慣」が身につから不思議なものです。
ここまで来ると、あとは無意識が勝手にやってくれますので、空いたワーキングメモリを他に使うことができるようになりました。
(物事を処理することに重点をおいた脳の仕組みのことをワーキングメモリといいます。パソコンのメモリと同じです。)
そんな中、抽象度という概念が見えてきました。
いわゆる俯瞰(ふかん)という行為です。
俯瞰とは、広い視野を持って物事を捉えること、全体を把握することです。
そこで大事な概念が抽象度という概念です。
私はプログラミングもするのですが、プログラミングでいうとクラスのようなイメージです。
少し抽象度の説明をします。
抽象度とは
チワワ、柴犬、ミニチュアダックスの3匹がいるとします。
この3匹の共通概念はなんでしょうか?
そう、「犬」です。
抽象度という概念で見ると、チワワ、柴犬、ミニチュアダックスの抽象度を上げると「犬」になります。
では、犬、猫、ライオンの3匹がいるとします。
この3匹の共通概念はなんでしょうか?
そう、「動物」です。
抽象度という概念で見ると、犬、猫、ライオンの抽象度を上げると「犬」になります。
ということで、抽象度は
チワワ < 犬 < 動物
ということになります。
抽象度を操作すると、情報量が変化しますし、景色が変わります。
物事を考えているときに抽象度を上げることを「俯瞰する」といいます。
自分の夢を俯瞰(俯瞰)してみた
私の行動変容のスキルを実際に生活に取り込むという対象は私の家族のみです。
ではこの対象を俯瞰する(抽象度を上げる)とどうなるでしょうか。
抽象度:低
私の周囲の人
親友
ネットで知り合った人
日本中
世界中
抽象度:高
というようになります。
時間軸を俯瞰するとどうでしょうか。
抽象度:低
今
将来
私が死んでからもずっと
抽象度:高
というようになります。
抽象度の操作は面白いですね。
いきなり視野が広がります。
そして視野が広がった後に、もう一度抽象度を下げてみます。
そうすると、最初に書いた私のかなえたい夢に辿り着きます。
「私がかなえたい夢は、一人でも多くの人の夢をかなえられる人間になること」
「一人でも多くの」というのは世界中、私が死んでからもずっと、という意味合いが強く込められています。
この夢をもつことにより、以下の視点が見えてくるようになります。
世界中に対して、私が死んでからも継続ということは、私一人では無理
何人かと協力、もしくは組織を作る必要がある
言語化して、きちんと体系化する必要がある
そしてそれらを実現するための習慣を、私は身につけなければならない
つまり、より抽象度が高い夢を意識することにより、それより抽象度が低い夢が叶いやすくなります。
例えば富士山を登るために、エベレストに登る準備をする感じです。
少なくとも、無意識には繰り返しそう刷り込みます。
人生は習慣、そして習慣化はスキル
医者は医者になるための訓練を経て、医者になります。
他の専門職もそうだと思います。
しかし親は親になるための訓練を経て、親になるわけではありません。
試行錯誤しながら、親になります。
人間は夢をかなえる訓練を経て、学校を卒業するわけではありません。
試行錯誤しながら夢をかなえます。
しかし、みんながみんな試行錯誤する必要はないと思います。
そんなコスパやタイパが悪いことしなくてもいいような時代が来て欲しいです。
この世界中がオンラインで繋がっている中、私にはそれを解決したい!と思っています。
物事は抽象度を上げると多くのものと共通するものが見えてきます。
毎日noteを書くでも、毎日プログラミングの勉強をするでも、毎日歯を磨くでも抽象度を上げると共通部分があります。
生活様式は様々ですが、習慣がない人はいません。
夢をかなえる習慣をいろんな人に配ることができる習慣。これをこらから先ずっと磨いていって、夢に近づいていきます。
読んでくださったあなたへ、お土産
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
手ぶらで返すのもなんなので、お土産を用意しました。
どんなお土産かって?
それはもちろん、「あなたの夢がかなうため」のお土産です。
メモかメモアプリを用意してください。
・自分のかなえたい夢を書いてください。
・その夢の抽象度を少しだけ上げて、それを書いてください。
・最後に、その夢の抽象度をできるだけ上げて、それを書いてください。
・それを眺めてください
以上です。簡単なワークです。
でも視野が広がったと思います。
俯瞰できましたね!(この漢字は読めても書けない💦)
こんな感じのことを延々と書いていく予定なので、よかったらフォローしてもらえたらうれしいです!
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ras(らす)でした。
蛇足:
RAS(Reticular Activating System)とは、脳幹網様体賦活系(のうかんもうようたいふかつけい)という脳機能の1つです。RASは、自分の興味・関心のある情報を無意識に多くインプットする「フィルター」のような役割を果たします。その人がもつ関心事に対して、脳は情報を集めるのに鋭敏になるという機能です。私はRASが人格だと思っています。そして変えられます。
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