私たちの学習には2種類ある。一つは学校などで行われる意識的な学習、もう一つは…
人間のしくみについては
理解したいとおもっています。
らるです。
今日は「学習」の話です。
とはいっても、学校でやるような
いわゆる「お勉強」的な学習ではなく
「無意識」に行われている学習についてです。
実は、人間というのは
「生まれてから死ぬ」まで
「寝ている間」でも学習をし続けている
…らしいんです。
無意識的な学習、統計学習
生まれてから死ぬまで、寝ている間も
ずーっと行われている学習のことを
「統計学習」といいます。
この学習では
過去の経験をもとに大体の確率を
割り出すもの、なのだそうです。
引用部で紹介されているのは
「雨の日に雷が鳴る確率」で
その人の経験上、
「雨の日に必ず雷が鳴っていた」なら
「雨の日に雷が鳴る確率は100%」と
統計学習的には割り出すことになります。
ただ、例えばこの後に
「雨の日なのに、雷が鳴らない日」を
経験したら、統計学習によって
その確率は
「80%くらいかな?」などと
更新されるようになります。
この更新は絶えず行われますが
この学習で得られた記憶は
基本的に意識することはありません。
…が、私たちの行動・判断に影響を及ぼします。
「無意識」なのに
「行動・判断」に影響が及ぶ
…なんて言うと、ちょっと怖い気がしてきますね。
マーケティングで使われる「プライミング効果」
統計学習を、マーケティングに利用した例が
「プライミング効果」です。
たとえば、
「がん」という言葉を聞かされると
「なんとなく、がんになりそうなことを
避けたくなる…」
=煙草を吸いづらくなる
=煙草を避けるようになる
…というのが、プライミング効果です。
本人としては、特段意識しているつもりがないのに
モチベーションが変わってしまう
…というのが、怖いところなわけです。
無意識の「統計学習」から考えられること
今回の話からすると
私たちは、学ぶ気があろうとなかろうと
「外の環境から学び続けてしまう」
ということになります。
普段から自分が居る環境…
どんなときに
どんな場所で
どんな人と
どんなことをしているか…
これらが、いかに自分に影響を与えてしまうか
ということに、一つの根拠を
与える話だったと思います。
よく、自分を変えるなら「環境を変えろ」と
言われますが、
今回の「統計学習」の知見からしても
それは正しいんだろうな…ということが
よくわかりますね。
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