見出し画像

サルトル VS レヴィ・ストロース その1 サルトルがウケた理由

こんにちは、らるです。

『野生の思考』を読む上で外せないのが

著者レヴィ・ストロースの
サルトルとの対立です。

『野生の思考』は通読したものの
「何でサルトルの哲学が
 レヴィ・ストロースによって
 衰退したのかがわからない…」

と、思っていたところに

サルトルVSレヴィ・ストロースの
バトルの展開を
わかりやすく書いた本

がありました。

こちらです。

表紙の絵柄、見たことありませんか?

そう、格闘マンガの金字塔
『バキ』の作者
板垣恵介氏が表紙を描いています。

この本は

西洋哲学の歴史

『真理(誰もが認める強い論)』を
目指す人間たちの戦い
として、
バキのテイスト
わかりやすく書いた本です。

今日はこの本の中から
サルトルVSレヴィ・ストロース
部分の内容をを紹介します。

まず、サルトルさんの紹介

この人はちょっと変わっています。

定住を好まず
パリのサンジェルマン通りの
オシャレなカフェに通って
「今どき」の若者たちと議論しつつ
哲学書を書いていました。

ついたあだ名が
「サンジェルマン通りの法王」

若者からの尊敬をあつめていました。

そんな彼の主張は

「人間は自由の刑に処されている」
もしくは
「人間は自由に呪われている」
「自由とは、何が正しいのかわからないのに
 『好きにしろ』と放り出されてしまった
 不安定な状態のこと
である」

何を選んだって上手くいくかはわからない
大失敗して後悔するかもしれない

もちろん「選ばない」選択をしても
当然、後悔する可能性は消えない

何を選んでも、上手くいかなくても
結局、自分のことは自分が責任を
負う羽目
になる…

じゃあ、どうするか!

そこで、サルトルは言います

「人間は歴史に参加するべきである」

と。

ここでいう『歴史』の感覚とは
以下の図のようなものです。

画像1

『歴史』真理に向かって
一直線に登る階段状のものであり
西洋人がトップランナーである。

ということです。

つまり
「自由の刑に処されている」からの
「歴史に参加するべき」というのは

画像2

という、サルトルからの
お誘いというわけです。

これが若者に受けました。

画像3

その結果、『歴史』を進めるため
資本主義に代わる「理想の社会システム」
考えられていた
「共産主義」の運動
若者たちは、のめり込んでいくのです。

こうして支持されるようになった
サルトルの思想に
バトルを仕掛けた
のが
レヴィ・ストロースでした。

長くなりそうなので、今日はここまで。
続きはまた明日!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?