人生100年時代に必要な「プロティアン・キャリア」とは
こんにちは、らるです。
人の平均寿命が伸び続けている
という話は皆さんご存知ですよね。
2011年の厚労省の発表では
日本人の平均寿命は男性で79歳、女性で86歳。
これは今も伸び続けていて
100歳まで生きるのが「普通」の時代が
近づいてきているわけです。
さて、こういう時代にあって
何が問題になり、私たちはどうすればいいのか
という話を、こちらの本から紹介していきます。
…
寿命が延びるとどうなるの?
寿命が延びれば「働く期間」も伸びていきます。
働かずに生きている人が増えて
納税する人が減っていけば
国の制度が破綻していってしまうからです。
国は現在70歳までの雇用を企業の努力義務として
発表しています。
一方でトヨタ自動車など大企業のトップは
「終身雇用を守るのは難しい」
と言っているわけです。
つまり、どういうことかと言えば
長く働く必要があるけれど
企業は雇用を守ってくれないよ
という話なわけです。
非常に厳しい話ですよね。
…
必要になるのはプロティアン・キャリア
そんな時代に必要になるのが
本書で紹介されているプロティアン・キャリアです。
プロティアン・キャリアとは
ボストン大学経営大学院のダグラス・ホール教授が
1976年に提唱したものです。
プロティアンの語源はギリシア神話の神プロテウス
プロテウスは、思のままに姿を変える神でした
そこから転じて、
「変化に応じて、自分の意思で自由に姿を変える」キャリアを
プロティアン・キャリアというわけです。
…
キャリアに対するイメージチェンジ
このプロティアン・キャリアでは
「キャリア」という言葉へのイメージが
既存のモノと違っています。
キャリア、というと、なんとなく過去の積み重ねという
イメージがありますよね。
A社で営業職になり
~年目で係長
~年目では課長になり…
というような、昇進の結果なんかが
典型的な「キャリア」像だったと思います。
しかし、プロティアンキャリアでは
そういう過去の積み重ねということだけでなく
・これまで生きてきた足跡(結果)
・生き方を客観的・相対的に分析すること(現在)
・これからの生き方を構想する羅針盤(未来)
という過去、現在、未来まで含めた
捉え方をするわけです。
従来的な「ある会社の中でのキャリア」
というのはこの一部でしかない
というわけです。
…
プロティアン・キャリア論のポイント
3つのポイントがあります。
1、キャリアは個人が創造するものであり
組織が管理するものではない
2、キャリアに社会的成功、失敗は無い
仕事の報酬は、目標が達成されたときに得る
「心理的成功」である
3、仕事には遊びの要素が存在するため
生活との統合が可能である
3つとも、今までの常識から
外れたものであると言えます。
キャリアは会社に依存する…のではなく
自分で管理するものだ
昇進したからいい、お金が沢山稼げてるからいい
…ではなく、成功は自分の心が基準だ
仕事と遊びに境界線はなく
プライベートも含めたすべてがキャリアになる
…というわけですから。
ココから話は、プロティアン・キャリアを
築くために必要な「キャリア資本」の話に
入っていくのですが、長くなってきたので
今日は一旦ここで区切ります。
…
まとめ
人生100年時代
寿命が長くなり、働く期間も長くなる
でも、終身雇用は崩壊して会社は
まもってくれなくなる。
「組織内キャリア」を大事にしても
それは自分を守ってくれない。
これから必要なのは
個人で作る「プロティアン・キャリア」である。
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