『国』が崩れた。アナタはどうする?
おはようございます!らるです。
今日は
『群衆心理』紹介の最後
ル・ボンが述べる
『文明の運命』を説明します!
私達の文明は
今、どの段階にいるのか
それを考えながら
読んでいただければと思います!
…
1,文明のはじまり
生まれの違う人間たちが
移住や、征服を期に
偶然に集まる
この時、人々をつなぐのは
首領の掟=指導者の力のみ。
この状態は
『群衆』の一般的性質が
そのままが現れる。
時に英雄的になり
時に凶暴的になる
指導者一つで
大きく振られてしまう
いわば『野蛮状態』である
2,『野蛮状態』からの脱却
時の力が働いてくる
同じ環境に居るもの同士で子をなし
同じ環境で生活を続ける
すると、一つの種族
『わたしたち』が形成される。
『わたしたち』固有の
固定された性質や感情を持ちはじめる。
こうなると
大きく振れてばかりだった
『野蛮状態』から抜け出せる。
『わたしたち』に合わない煽動には
乗らなくなっていく。
3,文明の最盛期
『わたしたち』が完成したとき
独自の制度、信念、芸術を持った
文明が誕生する。
『わたしたち』の掲げる理想に導かれ
輝かしく、力強く、偉大なものが
この段階で得られるのだ。
4,文明の衰退期
誕生した文明が
ある程度勢力を持ち
複雑になってくると
発展が止まる。
衰退の始まりである。
この衰退の兆候は
『わたしたちの理想』の衰退に
現れてくる。
この理想が弱まると
文明によって作られてきた
組織が弱まっていく
すなわち
宗教、政治、社会上の
あらゆる組織が、不安定になる。
5,文明の死滅
組織の不安定化
『わたしたち』が共通に
持っていた理想の衰退に伴って
個人の人格と知能が高まる
すると
『わたしたち』全体で良くなろう
であったものが
『わたし』が良くなろう
にすり替わっていく
『わたしたち』の団結は失われ
孤立した個人の集合になる
つまり
ただ偶然に集まっただけの人々
=『野蛮状態』の群衆に戻る
のである。
見かけ上『わたしたち』が
続いているように見えても
下層民が主権者になり
野蛮人が進出してくる
そんな状態にあっても
文明は見た目上は華々しく
見えるかもしれない。
でも、それはハリボテだ。
永い過去によって作られた
見た目を保っているだけだ。
中身は虫食いの建物同然で
嵐が来れば簡単に崩れ去る。
一つの夢を追求しながら、
野蛮状態から文明状態へ進み、
ついで、この夢が効力を
失うやいなや、衰えて死滅する。
これが、民族の生活が
周期的にたどる過程なのである。
…
この文明のサイクルを
日本に当てはめて考えてみると
どうでしょうか?
政治は、国民の思想を
作れているでしょうか
社会の主たる組織である会社は
その力を維持できているでしょうか?
個人の力の高まりを
感じませんでしょうか?
下層であったり、野蛮であっても
『指導者』になれる時代に
なっていないでしょうか?
『野蛮な群衆』になっていないでしょうか?
私は、日本の文明は
衰退期あるいは死滅期
にいるのではないかと
思います。
ただ、これは良いとか悪いとか
そういう話ではありません。
ただ「そういうタイミング」なのです。
これは、逆に見れば
チャンスでもあります。
個人の力が高まっている
下層であっても指導者になれる
『わたしたち』が解体され
煽動に乗りやすい個人が
沢山存在している
つまり
誰でも指導者になれる時代
なのです。
…
国という大きな『群衆』が
崩れさりかけている今こそ
『群衆』を学び
その性質を大いに活かし
自分の人生を、
より豊かにしていくチャンスだ
私は思います。
…
最後まで読んでいただき
ありがとうございます!
『群衆心理』の紹介は
今日で終わりです。
続けて読んでいただけた方は
本当にありがとうございました!
明日からも更新は毎日
続けていきますので
よろしくおねがいします!
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