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本当の悩みは、デリケートな部分までさかのぼらないと見えてこない

こんにちは、らるです。


先日、あるパート社員の方と
お話しする機会がありました。

その方は、
正社員になりたいのだそうですが
面接になかなか通らず悩んでいる…
ということでした。

私はこの話を聞いたとき
「生活の安定のために必要ってことかな?」
…と思いました。

一般的に、パート社員が正社員になると、
責任が重くなり、働く時間も長くなる
ことが多いです。

その対価として、金銭的な面での
安定が近づく…ということですね。

しかし、よく聞いてみると
そういう話ではなかったんです。

その方は、足元、特にお金に困って
いるわけではありませんでした。

いっしょに住んでいる方からも
特に、正社員になってほしい…と
言われているわけではなかったそうです。


それでも正社員に
なりたい理由は何なのか…と
聞いてみると、
実は親族の間での問題が
関係していました。

細かい話は複雑なので
省きますが

その方は
「正社員のような能力があれば
人と人との微妙な関係も取り持てるような
コミュニケーション力を持てる

その力があれば
親族の間の問題も、うまく解消できる」

というイメージを持っていて

だからこそ、正社員を目指していた
ということだったんです。

これは、私には想像のつかない理由でした。


もちろん、限られた責任の中で
働いている方と比べると

正社員の方が、平均的には
微妙な関係を取り持つ力は
高いとは思います。

ただ、皆が皆そうではありませんし
個人的には、そのコミュニケーションの力の差は
どちらかというと、雇われ方というより
個人差が大きいのではないかとも思います。

ただ、悩みの中の「なぜ」に踏み込んでいくことで
根に近いところにある価値観が
見えてきたことは、よかったんじゃないかと
思います。

表面的なことだけを解決しても
結局、思ったような結果には
ならないことが多いですから…


こうした話を通じて
分かったのは、
表面的な悩みを聞いて
勝手に理由を推測するのは
危ないなぁ…ということです。

人はそれぞれ事情を抱えていますから
しっかりと踏み込んで
話を聞く必要があるということです。

これからも、こうした
対話を大切にして
いきたいと思います。

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