見出し画像

フリーライダーを防ぐには…【宗教の起源⑨第三章-②】

こんにちは、らるです。

今日も宗教の起源
紹介していきます。

前回から紹介している
第三章は、宗教が私たちに与えてくれる利益
についての章です。

利益は全部で5つあり
大きく分けると3つ
・個人レベル
・社会レベル(上層部に利益がある)
・共同体結束

に分けられます。

前回は、個人レベルの利益の話をしたので

今回は、社会レベルの利益の
話をしていきます。


お互い助けあえたら理想だけど…

複数人での共同生活を考えた時
もっともすぐに思い浮かぶメリットは
なんでしょうか?

おそらく、
困ったときに助け合える
というものではないでしょうか。

家族だとか
親しい友人の間だとかで
きっと、皆さんの中にも
実践されている人がいるでしょう。

会社など、組織に所属していれば
その中のルールに従って
助け合っているかと思います。


ただ、あまり知らない人相手にも
「しっかり助けますよ!」という人は
少ないのではないでしょうか?


基本的に、人は
内輪以外の人を援助しません。
(ただし、見返りがあれば別ですが)

それはなぜかと言えば
「助けても返ってくるとは限らない」
からです。

お互いが、お互いのことを考えて
利他的に行動できると
理想的ではあるのですが

全員がこの状態になる…ということは無く
「フリーライダー」が出てきます。

フリーライダーというのは
周りの「利他的行動」につけこんで
自分だけ楽して利益を得る人
のことです。

こういう人が出てくるから
「よく知っている内輪の人」か
「見返りが返ってくる場合」しか
援助しない
…ということなんですね。


罰を与えることにすると…?

フリーライダーを防ぐには
罰を与えることが有効です。

1人で利益をいただく…みたいなことを
する人がいないかを
お互いに見て、もし居れば、罰する

こうすることで、フリーライダーを
出さずに協力することができます。


ただし、「お互いに見る」ことが
前提になっているので
「見られていない」ところでなら
悪いことをしてしまうかもしれません。

それを防ごうと思うと
監視へのコストをさらにかけなければ
ならなかったりもします。

じゃあ、どうすればいいのか?

高見から道徳を説く神がいればいい んです。

ここで、宗教が出てくるわけです。

神様からは、隠れることができません。
いつでも、どこでも、神様は見ているんです。

ズルは、他の人間が見ていなくても
神様は見ています。

そう思ったら、誰かに監視されていなくとも
フリーライダーになってしまうことは無いでしょう。

実際に、宗教に積極的な人ほど
利他的行動への意欲が高い
ことがわかっています。

宗教を信じる…というのは
社会で集団を作って生きる上でも
しっかり利益があるんです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?