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「分からなかったら聞いてね?」はNG!?【先生、どうか皆の前でほめないでください】

こんにちは、らるです。

最近なんどか紹介していますが
現代の若者の驚くべき性質を
解き明かしてくれているこちらの本

本当に興味深いです。

今日は、

「分からなかったら聞いて?」が
なぜNGなのか

という話を紹介していきます。


こんなエピソードがある。
ある職場で、上司が新入社員にひととおりのやり方を教えた上で、「わからなくなったらいつでも聞いて」と言い残し、ある業務を任せた。もちろん、ちょっと教えただけですべてサラサラとできる業務ではない(仕事とはそんな楽なものじゃない)。
しかし、彼らは一向に質問に現れない。
さて、それはなぜでしょう?
その上司の顔が怖いから?
確かにそれもあるかもしれない。
ならばエピソードの設定変更。その上司は福山雅治のようにカッコよく、大泉洋のように気さくでおもしろい人だとしよう。
さあこれで質問に来るか。
と思いきや、依然として質問には現れない。
なぜか?

金間 大介. 先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち (p.70). 東洋経済新報社. Kindle 版.

私の感覚からすると

「いつでも聞いて」というセリフに
甘えて、どんどん聞いてしまいそう…と
思うところなのですが
今の若者は、そうはならない…と言うんです。

では、これはなぜなのか

実は、彼らにはこんな「行動の三原則」が
あるそうなんです。

①提示された例題はものすごく参考にする
②例題の提示がなければ基本、何もできない(しない)
③よって、参考とすべき例題の提示を強く望む

金間 大介. 先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち (p.69). 東洋経済新報社. Kindle 版.

例はとても参考にする
逆に例がなければやらない
例を出せと強く望む

お手本が無いと何もしない

ということなんですね。

ですから、今回の冒頭の例の場合だと
「質問の仕方のお手本」を示していないから
質問できない…
となるわけです。


この話を読んで思ったのは

私の中にも似たような気持ちがある

ということです。

つまり、失敗を避けるために
「お手本」に依存する
…という気持ちですね。

この時の私の心理としては

「仮に結果としてうまくいかなくとも
 お手本に従った結果なのだから
 最悪、言い訳がつく」
…というもので、いざこうして文書にしてみると
非常に責任を欠いた姿勢だな…と
反省が必要だと感じましました。


この本を読んでいると
「今の若者ってこんななんだ…」と
驚く半面
「これ、私もそうだな…」と思う部分もあり
反省もさせられます。

私にとっては、どちらの面でも
有益な本だと感じています。

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