3人集まれば文殊の知恵…はウソ!?
おはようございます!らるです。
多くの人が集まれば集まるほど
賢明な決断ができる
一見すると本当に見えるこの言葉
『群衆』の性質を考えてみると
誤りである
ことがわかります。
『群衆心理』の最後の章
第三篇 第五章より説明します。
議会における『群衆』も
以前に紹介した陪審員と同じく
『名目アリ』の『群衆』です。
名目アリの『群衆』は
責任感を持って集まっているものの
結局、『群衆』の一般的性質に従います。
思想の単純さ
興奮しやすい
暗示を受けやすい
感情の誇張
指導者の強力な影響
こういった性質が見られます。
基本的には、
断言、反復、感染の原則を使いこなし
効果的にイメージを起こす
言葉・標語の使い手であり
大いに威厳を持つ
指導者に導かれてしまう
のが議会です。
ただ、一つ違っている点があります
議員が特にこだわっている部分
=「専門的」な部分に関してだけは
指導者の影響を受けず
「意見を変えない」ということです。
これは、議員が当選した際に
投票した人たちが要求したものです
もし、それを変えてしまえば
次は議員になることはできなくなります。
それ以外の一般的問題に関しては
指導者の暗示が効くように
なってしまうわけですが…。
…
この話から見えてくる
『群衆』の一般的性質から
逃れる方法というのが
専門性を持つことです
おそらくほぼ唯一の方法でしょう。
『群衆』の集会においての
専門家の役割をル・ボンは
こう書いています。
集会に、あまりにも無謀で未熟な
処置をとらせないようにする者と
いえば、ただ専門家たちだけである。
そのとき、専門家たちは、
一時的ながら指導者となる。
集会が専門家たちを動かすのではなくて、
専門家たちが集会を動かすのである。
逆に言ってしまえば
専門性をもつ事以外においては
『群衆』化してしまう
ということでもあります。
…
今日のまとめ
議会に集まる議員も
結局『群衆』にすぎない
『群衆』化から逃れる唯一のカギが
『専門性』である。
…
最後まで読んでもらえて嬉しいです!
群衆心理の本編は今日で一区切り…と
思いきや、もう少しだけ続きます!
また明日も更新するので
よかったら読んでくださいね!
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