思想の氾濫する現代、行き着く先は…
こんにちは、らるです。
インターネットの世界に居ると
日々様々な意見がもてはやされては
廃れていく…
その繰り返しであることを
感じないでしょうか?
今日は、こういった
次々に変わってしまう意見について
『群衆心理』第二篇 第四章 第二節より
説明します。
宗教や政治思想のような
その民族の文化を築く地盤の上に
砂のように、絶えず発生しては
消え失せてしまう意見が存在します。
この「変動する意見」は
基本的に『地盤』の影響を
受けているものです。
ただ、この『群衆心理』の書かれた
19世紀終わり頃から、この
「変動する意見」の勢いが増してきた
と、ル・ボンは指摘しています。
これには3つの理由があることが
説明されています。
1,「変動する意見」が『地盤』の
影響をあまり受けなくなった。
2,『群衆』を抑える勢力が無くなり
『群衆』の持つ変動しやすい性質が
色濃く反映されるようになった。
3,メディアが相反する意見を絶えず供給
するようになり、
一つの意見から生じる『暗示』が
他の意見によってスグに打ち破られる
ようになった。
結果として、
思想の入れ替わるスピードが加速した。
この3つ、現代においては
更に加速していると思います。
伝統的なものの影響は影を潜め
『群衆』の勢力を抑えるものはなく
誰もがメディアを通じて発信者となって
毎日膨大な意見が生まれ、
一時もてはやされては、
スグに消えていきます。
この状態が、導いていく状況を
ル・ボンはこう言っています
われわれを熱中させることの
できるような思想も、
ほとんど跡をたっている。
現代人は、ますます無関心さに
浸透されて行くのだ。
群衆の掌中に
陥りかけている文明は、
あまりにも偶然に左右されるから、
さして永い期間存続することはできない。
皆、無関心になって、
最後には、文明が消え去るよ
ということを言っているのですが
正直、私にはイメージができません。
『地盤』になりうるほどの
思想が必要だ
ということだと思います。
私達が一つになれるような思想は
今後現れていくのか
それともル・ボンの言う通り
文明が消え去って
人々はバラバラになってしまうのか…
指導者が現れるかどうか次第、でしょうね。
今日のまとめ
信念は
『地盤』=固定した意見と
『表面の砂』=変動する意見
で成り立つが
現代は
『表面の砂』=変動する意見の
影響が大きい時代である。
…
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
『群衆心理』の紹介も
第二篇まで終わりました!
残すは第三篇のみ!
最後まで頑張っていきますので
また明日も見てくださいね!
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