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3つのキャリア資本を貯める方法【プロティアン】

こんにちは、らるです。

先日に引き続き
こちらの本の紹介をしていきます。

おさらい

ここまでの話として

人生100年時代
働く期間は長く延びている

一方、会社は終身雇用が守れないと
言っている

→私たちは今まで通り
一つの会社の中での「組織的キャリア」を
積み重ねていくだけでは生き残れない


そこで大切なのが
個人で、変幻自在に積み重ねていく
「プロティアン・キャリア」である。

個人の持つ資産には
お金をはじめとした有形資産の他に
3つの無形資産(生産性資産、活力資産、変身資産)
があり、これらを増やすためには

3つの「キャリア資本」を蓄積していくことが
必要である。

キャリア資本には
ビジネス資本、社会関係資本、経済資本がある


というのが、ここまでのお話でした。

今日は「キャリア資本」のどう蓄積したらいいか
の話です。

ビジネス資本

ビジネス資本というのは
知識、スキル、語学、資格、職歴といったものです。

ビジネス資本も中身は3つに分けられます。
・ビジネスリテラシー
・ビジネスプロダクティビティ
・ビジネスアダプタビリティ
です

1つ目はビジネスリテラシー
論理的思考の基盤になるものです。

これを身に着けるには
日々の情報収集と継続的学習が必要で
具体的には「ビジネス書の多読」
本書では勧められています。

一例として勧められているのが
売れている本を読み
・どんな内容が書かれているか
・著者に会ったらどんな質問をするか
・なぜ今売れているのか
を考えてみるといったことです。


2つ目はビジネスプロダクティビティ
ビジネス上の生産性です。
問題を解決するため遂行する力を
養うことで形成されます。

これを身に着けるには
仕事の中で「フロー(没入)状態」
なることが必要です。

フロー状態は、自分の能力に対して
課題の難易度がちょうどいい時に起こります。

なんとか取り組めるレベルの
挑戦的な課題に取り組むことが
フロー状態に入ることに繋がります。

本書の中では、それを仕事上で邪魔するのは
「会議」の存在であり
「会議の効率化」…すなわち
ゴールの明確化、短時間化、出席者の厳選
といったことが勧められています。

3つ目はビジネスアダプタビリティ
変化に関心を持ち、変化に適応する力です。

これに対しては
「習慣を変えること」が有効です。

特に環境を自ら変えることは
効果が高く、住む場所を変えるとか
転職をして職場を変えるといったことが
有効です。

もう一つのポイントとしては
自らの長期的なキャリア目標に応じた
変化をしていく
、というものがあります。

例えば、将来英語が必要になるなら
朝の習慣の中に英字新聞を読む…というのを
取り入れてみる、といったことです。

社会関係資本

これは、個人同士がつながる社会的ネットワークのことです。

内向きの結束型
(会員だけのコミュニティ、町内会など)

外向きの橋渡し型
(誰でも参加可能な学習機会など)
があります。

この社会関係資本を増加させていくには
「知らない人」と関わっていくことが必要です。

本書で紹介されているのは
異業種交流に参加することで
その際に気を付けてほしいこととして

名刺交換の枚数に拘る…のではなく
しっかりと「話す」ことの方に
力点を置く
、ということがあります。

丁寧なコミュニケーションによって
関係が構築されてこそ
社会関係資本の蓄積につながります。

経済資本

金銭、資産、株式、不動産…といった
わかりやすい経済的な資源です。

これが無ければ、生きていけないですよね。

ここまで紹介してきた
ビジネス資本、社会関係資本を
どうすればこの経済資本に転換できるか

それがこの本のテーマの一つでもあります。

そのためには、まず、自分のキャリアが
どのタイプかを見極めることが必要です。

プロティアン・キャリアには6つのタイプがあります。

それぞれ、軸にするものが異なっています。

トランスファー型:転職
ハイブリット型:副業
プロフェッショナル型:専門
イントラプレナー型:組織
セルフエンプロイ型:起業
コネクター型:関係

本書の中では
トランスファー型の人が
ビジネス資本、社会関係資本をどうやって
経済資本の蓄積に繋げたのかが
紹介されていました。

とあるIT企業勤務の社員さんは
入社3年が過ぎた頃、自分の成長が止まっていると感じ
このままではいけないと社会人セミナー
参加するようになりました。

セミナーに参加しただけではビジネス資本は形成できませんが
多様性のある社外のネットワークに繋がったので
社会関係資本は蓄積されていきました。

そして、自分のスキルを磨くことの大切さを感じたことから
社会人大学院に通うことにしました。

大学院では専門的な学びを深め、仲間との切磋琢磨もありました。

その結果、ビジネス資本と社会関係資本が蓄積されました。

すると、大学院を修了したところで
社会人セミナーで知り合った人から連絡を貰い
転職のオファーを受けたのです。

その転職先は、もともとは第一志望にしていた会社でした。
こうして、この方は理想の会社に転職を果たした
つまり、経済資本の蓄積に繋がったわけです。

自分自身を軸にして、着実にビジネス資本と社会関係資本を
蓄積したからこそ得られた機会だった
…というわけです。

まとめ

プロティアン・キャリアでは
キャリア資本の蓄積が大事

蓄積方法の一例は以下の通り

ビジネス資本
・ビジネスリテラシー:ビジネス書の多読
・ビジネスプロダクティビティ:フロー状態に入る、邪魔な会議を減らす
・ビジネスアダプタビリティ:キャリア計画に合わせて習慣を変える

社会関係資本
知らなかった人との丁寧なコミュニケーションを行う
異業種交流会に参加するのが一つの手段

経済資本
ビジネス資本、社会関係資本を着実に
積み重ねることでも経済資本蓄積に繋がるチャンスが得られる



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