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結果を追い求めながら、結果の達成「そのもの」を求めるわけではない

こんにちは、らるです。

目標を立てて、それを達成する

それは、当たり前に目指されていることで
実際に達成すれば、達成感が得られて
いい気分にもなるでしょう。

苦しいこと、嫌なことを乗り越えて
何かを達成する…というのも
それはそれで、素晴らしいこととは思います。

ただ、
プロセス=苦しい
目標の達成=嬉しい

…となってしまうと

人生の大半が、ただ苦しいだけの
時間になってしまい
ますし

さらに、目標というのは
達成できるかどうかもわからない
ものです。

そうすると、今をひたすらに
我慢して、目標達成を目指す…というのは
誤っていることのような気がしてきます。

では、どんな状態を目指せば
いいのでしょうか。


幸せとは、今(プロセス)が充実している状態

 何かを成し遂げるのに、苦労や嫌なことがあるのは当たり前です。ぼくは会社経営やサービス作りをしているわけですが、その活動のうち7~8割はやりたくないことや憂鬱なこと、面倒なことです。
 しかし、「この先にきっといいことがあるから今は我慢する」という感覚で取り組んでいるわけではありません。どちらかと言うと、「日々、嬉しいことや喜びも、嫌なことや苦労も、どちらも無数にある」ことを、そのまま受け入れているような感じです。

けんすう(古川健介). 物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本) (p.11). 株式会社 幻冬舎. Kindle 版.

先日も紹介した『物語思考』からの
引用です。

何かを成そうと思えば
7~8割は憂鬱、面倒なことである

ただ、我慢する感覚、ではなく
嬉しいこともまた、無数にあるので
それも受け入れていく

実は、この状態が、
最も充実して幸福度が高いのだ
…というわけです。

そのような喜びと苦しみが混ざり合った日常こそが、もっとも充実感があり、幸福度の高い過ごし方だと、ぼくは捉えています。

 
「1年間ずっと嫌なことをやり続けて、なんとかゴールにたどり着いたら、その先はずっと幸せ」みたいに、パチッと切り替わるものではないんです。

 つまり、何が起ころうとも「今が充実している」と感じられる状態こそが、目指すべきものだと思っています。

けんすう(古川健介). 物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本) (p.11). 株式会社 幻冬舎. Kindle 版.

どうせ、目標を達成しても
その幸福がずっと続くわけではありません。

ですから、目標の達成は目指してもいいのですが
真に目指すべきものは

何が起ころうとも「今が充実している」状態
だというわけですね。


究極的には目標が達成できるかどうかは関係ない

今日の話というのは
まとめて言えば

目標達成を目指してもいいが、
達成そのものが幸福をもたらすのではなく
達成を目指して進む日々そのものの充実が
幸福をもたらすのである

という話でした。

これを感じる漫画のシーンに
最近出会いました。

これもまた、前回の記事と同じく
『葬送のフリーレン』です。


このシーンは、
魔王討伐を目指して戦う勇者一行の一人
ハイターが未来の記憶を持つフリーレンに
『自分たちの戦った結果はどうなったか?』
自分たちは目標を達成できるのか
を問うシーンです。

葬送のフリーレン(12)

自分たちが必死で追い求める目標が
達成可能なものなのか

それを問いたくなるのは
当たり前のことではあります。

ですが、勇者ヒンメルは違うんですね。

続きを見てみましょう。

葬送のフリーレン(12)

答えを聞いても意味がない

どのような結果になろうと戦う

これがヒンメルの答えなわけです。

ヒンメルは、魔王討伐を本気で目指していますが
その一方で、
そのプロセスを「本気で楽しむ」ことも
同時に行っています。


葬送のフリーレン(2)

目標達成のために
ひたすらに苦行を耐え抜く、という
旅のしかたではなく

その道中=プロセスを楽しいものにする
という姿勢で旅をしているんですね。

結果的に、志半ばで倒れるかもしれない
それでも、それまでの日々のプロセスが
充実しているなら、それは幸せなことなんです。

ヒンメルの生き方は
物語思考のプロセスを体現したものに
なっていて、いいなぁ…、と
改めて感じました。

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