君主論 攻略⑮ 『君主論』 君主の頭脳のよしあしを見るには○○を見よ
一人でできる大きな仕事は無い、と
思っています。らるです。
今日は第22章
「君主が側近にえらぶ秘書官」についてです。
君主の頭脳のよしあしを見るには…
タイトルの答えは「側近」でした。
側近が有能で誠実なら
君主は聡明だ
というのが君主論の主張です。
側近が有能だということ
=君主が側近の有能さを見抜いている
=有能な側近が忠誠を誓っている
ということなので、
君主の頭脳はよい
となるわけです。
そう言われてみればそうかな
という感じですが
そもそもこの文章は
マキャベリが自分を側近として雇ってもらう
ためのものなので
「有能な自分を雇えば、君主の聡明さを
証明できますよ!」
という売込みなようにも聞こえますね。
頭脳の3種類
第一:独力で考えられる
第二:他人に考えさせ、自分で判断
第三:自分で考えられず、他人にも考えさせない
第一が一番いいのは間違いないんですが
君主にとっては、第二で十分
というわけです。
なんでも独力で考えられる天才でなくとも
君主にはなれる…ということなので
少し希望を感じる人もいるのかな?
秘書官の見分け方
・私益を求める人物は秘書官にするな
・君主に関係あることしか思いうかべない人を選べ
まあ、こういう人を選べば
それは自分にとっては都合がいいのでしょうが
めちゃくちゃレアな人ですよね。
メチャクチャ優秀な人に
メチャクチャ好かれる
…みたいな状況が発生しないと
いい秘書官は得られない、ということに
なってしまいそうです。
最後に、
秘書官に忠誠心をもたせる方法についてです。
(どうしても、マキャベリが
「自分をこんな風に雇ってくれ」と
言っているような気がして
素直に受け取りづらいところはありますが…)
忠誠心をもたせるために
・名誉を与える
・暮らしを豊かにする=望外の財産を与える
・栄誉と責務を分かち合う
→これ以上ない状態にして変革を怖がらせる
それはまぁ、ここまでしてもらえたら
忠誠心は出てくるでしょうね!
ただ…
「この待遇を求めて秘書官になる」のだとしたら
それは「私益」を求めているのでは?
=いい秘書官の条件に合致しないのでは?
という気もしてしまいます。
個人的には、この第22章は
「自分の待遇を良くしてほしい」という
マキャベリのメッセージ
…そんな章だと、感じてしまいました。
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