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仕事をやめようと思ったときの話

今年の5月末で仕事を辞めました。
今はコロナにかこつけて家でごろごろしながら休職中です。

3ヶ月ほど仕事のことを考えないでおいたら、どうして仕事をやめようと思ったか、ふと思い出したので記録として書いておこうと思う。

当時私はイベントを紹介する紙媒体の職場でアルバイトをしていて、繁盛期で、年末に向けていろんなイベントの紹介取材や電話での確認作業が立て込んでいた時期だった。千本ノックのように電話をかけ、入力して校正作業をしていた。

当時勤めていた会社はアルバイトのスペースが2つあった。

Aのスペース(2人)
・3年の有期雇用2年目のベテランさん
・仕事の早い1年目若手さん

Bのスペース(4人)
・自己肯定感が強いが仕事を覚えない超新人さん
・週3で責任ある業務は渡しにくいバイトさん
・私(1年目、以前同会社別部署で3年の経験あり)
・最古参で仕事を背負いがちの優しいバイトさん

Aのスペースの2人はやれば仕事はそこそこできるけど、出来ればサボりたいというベテランさんに若手が腰巾着してる感じで、その日もBのスペースに来て「他の仕事が立て込んでて〜」と散々言い訳をしてたので、大方の仕事をBでやることになっていた。
多分仕事は大してないんだろうけど、いつものことだしってBの面々は感覚が麻痺していたのだと思う。

で、ちょっと無理しながら仕事こなしてふと横を見ると社員さんが盛り上がっていて、「何だろ?」と思いつつ仕事が忙しかったので、眺める程度に聞き耳を立てていた。

ザックリというと、部のTwitterを開設するのでアイコンをどうするかって話らしい(雑談風)

お気楽でいいなあ。今忙しいから声のトーン少し控えめにしてくれたらうれしいんだけどなあ。って見てたらAの2人がキャッキャウフフって真ん中で騒いでる…。

はぁぁぁ?
お前ら忙しいんとちゃうんけぇ?あぁん?

と思ったけど、仕事立て込んでるし、喧嘩する暇もない。
社員も管理者も一緒になって学生のように騒いでる。他のアルバイトがヒーヒー言ってるのガン無視。

それまで目を瞑って見ないふりしてた上司の管理者としての資質の無さと部の社員さんの他人事さがついに我慢できなくなった。叱れよw

ベテランさんがSNS詳しいんですよぉぉん〜 って声を聞きながら、「お前が詳しいと語れるならば、大したことはないけど私メディアに取り上げられるレベルなんすけど…。
Instagram鍵垢でフォロワー2桁、TwitterはROM専で何が詳しいねん、アフォか、バカかと」とゴノレゴが出そうになるのをグッと堪えてお仕事しましたよ。

なんかその状況でここに未来は無いよなあって思った。目から鱗が落ちた。憑き物が落ちた。
信頼がなくなると人は仕事を辞めたくなると言うTwitterのまとめを見たけど、このことかぁって。

一生懸命働けば働くほど、ベテランのがサボる時間ができるわけで、 サボる時間があると上司に媚び、ちやほやされる。賢い管理者がいればサボっていることがわかるのにそれもない。しかも給料も安い。通勤時間も結構取られる上に3年が上限の有期雇用。そしてコロナ。繁華街に近いので毎日感染者は出まくる場所。
シングルマザーで私がコロナになったらと一家は破滅。いろんなことが頭をよぎる。

お昼休みになって、あーもういっかなぁって思って諦めがついた。
それまで上司に色々と仕事の量の格差などなど相談してたのも全部諦めて、その足で白い封筒を買いに行って、会社のパソコンで退職願いを入力した。

お昼休みの真ん中ぐらいに職場に戻って、上司に「あのー渡したいものがあるんですけどぉ〜」とちょい媚び目で声をかけて、「なになに〜?」とサークルの先輩が新入生に飲み会誘われたみたいな期待に満ちた管理者を真っ逆さまに落とす退職願の白い封筒をお渡ししたのでした。

ぷんすこ。