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2023年 VTuber Live2D 個人的総評

3年前から年末頃にLive2Dシーンについて個人的まとめを書いてきたので、
今年も徒然なるままに書いて行こうかなと思います
ただ、業界を俯瞰してみれるほど調査しているわけでもないので、
いちフリーランスの今年の振り返り&所感のようなものと思ってもらえたらと思います

↓去年の記事


3年ぶりリアル開催のLive2D公式イベント
~alive2023~


alive2023の基調講演

コロナの影響で3年ほどオンライン配信での開催となっていたLive2D公式イベントのalive2023が今年は久々にリアル開催でした
リアル開催だと直接クリエイターや参加企業と交流できるのがやはり大きいですね
5年前ぐらいから毎年参加しているんですが、コロナ開けだとやはりVtuberを見てLive2Dを勉強し始めた、新しい顔を見る事が多かったです

上の画像の通り、Live2Dの販売数は20年→21年→22年の伸びより今年は落ち着いてはいますが、依然伸びているようですね
また、海外ユーザーの方が国内より増えている状況のようです

AI研究に力を入れるLive2D


alive2023の基調講演

ここ最近のLive2DはAIを取り入れた機能に力を入れていて、現在のLive2D 5.0でも顔の動き付けを自動的にある程度生成する事も可能で、今後は髪などの揺れものをAI機能で動かすことも出来るようです

最近はAIというワードで殺伐とする世の中なのですが、画像の通りAIによってクリエイターに取って代わるものにしたいのではなく、よりクオリティアップにつなげる、クリエイターのためにAI研究をしているという説明を公式は毎度やっています

とはいえ、意地悪な見方をすると画像の+αの技術を持つクリエイターでなければクリエイターとしての価値が薄れる世の中になっていくのではないのかなと、フリーランスとしての一抹の不安はありますね😂

ちなみに自分もalive2023で登壇したので宣伝しておきます…


今年も新規参入が多かった!


VTuberの人気は大手事務所に集中し、なかなか新規の事務所が伸びにくい構造だなと個人的に思っており、
そんな中で新規参入する事務所は減るんじゃないか?
Live2D制作を請け負う仕事も市場として減っていくのではないか?
と考えていたのですが、意外にも今年は新規のご相談が多かったなと感じています

自分が今年制作した新規箱だけでも、
・すぺしゃりて(REALITY Studios株式会社)
・にゃんたじあ!(サンリオ×ClaNによるVTuberプロジェクト)
がありました

他にも、
・FIRST STAGE PRODUCTION(REALITY Studios株式会社)
・ぶいぱい(株式会社アップランド)
なども今年できましたし、ちゃんと調べればもっとたくさんありそう

自分はぶいすぽっ!のLive2D制作も今年初めて制作させて頂いたのですが、親企業の株式会社Brave groupにREALITY株式会社が出資してるなど、経済エアプなのですが思ってるより大手事務所以外も活発で元気なのかなという気がします

新規参入が多い方が結果的にLive2D市場に仕事が増えていくと思うので、個人的にも出来る限り応援していきたいです

多角化するLive2Dのお仕事


ここからはちょっと身の上話に寄ってくるのですが、今年はVtuber用のLive2Dモデルを制作する以外のお仕事が増えました

一つはアニメーション制作
Live2DはVtuber専用ツールと思っている方もいるかもしれませんが、アニメーション作品をつくる事も可能です

もう一つはオンライン講座制作です
今年はColosoというプラットフォームで講座を制作させて頂きました
作るのはLive2D制作&収録&資料作りという感じで大変だったのですが、
これがかなり好評でした!

来年もいくつか仕事の予定が決まってきているのですが、来年も同様にVtuber用モデルを作る以外の仕事が増えてきています
全て個人的な動向ではあるのですが、Vtuber用以外のLive2Dのスキルも今後磨いていく必要があるなと感じています

まとめと展望

去年と今年でLive2Dシーンについてなにか大きく変わったかな?と考えてみるとそんなに大きく変わってはいないかなと思います

何かあるとすればAIが今年世を騒がせたので、Live2D界隈にもいずれ関与していく可能性も無きにしも非ず
また、先述の通り個人的にはアニメーション用のLive2Dなど、アプローチの変化が来年以降出てきやすくなるかなと思います

それではみなさん良いお年を!

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