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【薬剤師国家試験を受けて】どんな薬剤師になりたいですか?

・はじめに

2021年2月20日-21日にて、第106回薬剤師国家試験が行われました。
受験生の皆さん本当にお疲れさまでした。

自分は、一回落ちているので、国家試験のプレッシャーは半端ないものでした。膨大な量の知識を覚えなければならず、しかも足切りもある。
勉強はかなりしましたが、それでも、長丁場なので、人生の中で疲れるテストの一つでした。個人的には、TOEICが終わった後は毎回同じ状況で灰になっていますが・・・(笑)。

あとは運を天に任せて、結果待ちですよね。

・自分のケース(決して真似をしてはいけないケース(笑))

ここは、実に恥ずかしいのですが、自分の過去を振り返ろうと思います。
自分は、大学までは、某付属高校から上がって入学をしました。
高校までは、成績はそんなに悪くはなく、むしろ、追い込みがはまり、うまく言ったパターンでした。

大学に入り、初めはまじめに勉強をしていましたが、あれよあれよという間に、大学特有の様々な悪い遊び・飲み会・授業のおさぼりなどとても人に言えるような素行のいい学生とは程遠い存在でした。
そのため、単位は落としまくり、留年寸前まで行きました。
やはり、人間はピンチになると、火事場のくそ力がでるものですね(笑)。
様々な教授にネゴをし、時には質問攻めにし、努力している学生を演じ、かつ、授業が終わると図書館にこもって勉強。
そこから、当初、やりたかった研究をなぜか夢を見、大学院へ。
卒業が決まった段階で、気を抜いたわけではないのですが、勉強方法が悪く、国試失敗(笑)。
二度目のチャレンジで、無事合格し、大学院もすれすれで卒業。

もちろん、こんな状況なので、就職も選択できるわけでもなく、とりあえず知人の調剤薬局に就職。

いざ、薬剤師として、働き始めると不安の連続でした。
それはそうですよね。勉強をちゃんとしていない不勉強な学生でしたので(笑)。
もちろん、そこで働いている薬剤師の実力も様々・・・・・・。
いい加減な薬剤師もいれば、細かいことのみ指摘ばかりをする薬剤師、はたまた、できる薬剤師もいれば、気の強い薬剤師までいます。もちろん、お局薬剤師もいて、幅をきかせまくっている。初めについた薬局長は、それなりにできる方でしたが、そんな薬局をまとめるなんて不可能にちかい。
まさに、協調性のかけらもないような薬局でした。
現場に入っている方は、大体お分かりだと思いますが、薬局の中って案外、まとまらないんですよね。女子高のノリのような・・・・。
(過激に言うとオリンピックの森さんみたいになりそうですが事実なんですよ~(笑))
もちろん、今ではいい経験をさせていただいたし、自分がトップになった際には、トップとしての力(薬の知識・マネージメント・生涯等)を見せながら、意見を聞きながら進めるよう気を付けました。

ただ、就職した際には、業務後にいくら勉強しても、ついていくことができませんでした。その頃は、商品名が一般的であり、一般名は逆に主流ではないため、再度、商品を覚え、用法・用量を覚え、副作用・併用薬禁忌も覚える。まさに、地獄でした。しかも、お局からのねちねちとした地味ないじめ、まあいい状況ではなかったですね^^;。

ある日に、投薬でうまく説明できず、クレームにつながりそうなときに、薬局長が変わっていただき事なきを得ました。
その時の一言が、自分の中で衝撃的でした。
「経験で補えない分は、知識でしかカバーできない。また年齢でしか対応できないことも中にはある。」
薬局長とは、一回り以上離れているので、確かに年齢の重みは出せないけど、知識なら時間を使えば何とかなると思いました。

それから、必死になって様々なことをしました。
メーカーの勉強会に、ひたすら参加。多い時には、月20回以上参加しました。土曜日なんてはしごをしていました。その頃は、メーカーの勉強会は、ホテルでやることが多く、時間帯も書かれていました。
しれっと、時間が合えば、勝手に入ったりして講演会を聞きました。
それ以外にも、知り合いのつてをフルに使い、休みの日を利用して、病院や薬局で実習をさせていただく。
今思えば、クレイジーだったなと思いましたが、いろんな現場に行けば処方も変わるし、様々な薬剤師にも出会って、いろんな人の考え方、現場の回し方、コミュニケーションの取り方など薬の知識以外にも様々ことを吸収できたなと思います。その代わり、体はいつも限界でしたが・・・。

ただ、こういった苦労は、今思うと、自分がトップに立つときには役立つものだなと思いました。自分の薬局が、M&Aにあった時も、薬剤師としての自信は少なからずあったので、適応はすぐにできましたし、大手の場合、その当時、薬の知識はあまりない方々も結構多かった気がします。もちろん、接客とか早く投薬する技術・薬歴を処理する技術などは長けていました。
自分は、大学時代パソコンをかなりいじくりまわしていたし、薬の知識もその時にはそれなりに自信あったので、かなり回り道をしましたが、苦労してよかったなとつくづく思いました。

武者修行をしている中で、日々、どのような薬剤師になりたいのかを考えるようになりました。
もちろん、薬剤師という人種は、自分を含めても癖のある人種だと思います(笑)。その中で、どうなりたいか?日々仕事をしながら、いい薬剤師や反面教師的な薬剤師を多々見ながら、自問自答する日々を過ごしました。
結局、自分はジェネラリストを選ぶことにしました。
専門バカでは、つぶしがきかないし、自問自答をしていた〇十年前から、薬局のピッキングや監査などに技術を注いても、コンピューターで代用できるだろうと踏んでいました。

なので、磨くべきものは、幅広い投薬知識であったり、昔で言う患者さんのコンプライアンス向上のための対策でした。
服薬指導は時として、患者さんができてないことを攻めてしまうことがあります。もちろん、たばこの味であったり、酒の味であったり、嗜好品が共有できなければ、そういったことが興味ない薬剤師からすれば、なぜやめれないんだろうと思うだけだと思います。自分は、たばこも酒もうまさを知っているだけに、辞めずらい気持ちも分かります(笑)。ただ、たばこの金額もどんどん上昇しているので、今お話しするとすれば、たばこ一箱が食事代に相当することからお話をして、どこですり合わせができるかですね。
やはり、嗜好品はやめたいと患者さんが本気で思わない限り、辞めるのは難しいと思います。
そのために、ジェネラリストとして日ごろの関係を築きながら、頼られる薬局・薬剤師を目指そうと思いました。
今は、業種を変えてしまいましたが、現場の知識の還元であったり、側面から薬局業界を変えていけたらと思い、サポートをする決意をした次第です。

・どんな薬剤師になりたいですか?

自分もつまらない身の上話はさておき、どんな薬剤師になりたいでしょうか?

今はいい時代になりました。マンガで知識を得られるいい時代だなと思います。自分がはまった漫画は数知れず・・・・。

はまった医師系マンガと言えば
・Dr.コトー診療所(流産の時の適応外処方が案外いけてます)
・医龍
(なんでもできる浅田龍太郎 いいですよね~ドラマは個人的にはいまいちですが・・・・)
・天医無縫(結構いけてます。何でもできる野戦病院張りで個人的には好きです)
ブラックジャックによろしく
(泥臭い医師を演じていて、医療サービス自体を考えさせられるいい本だと思います。)
などがあると思います。
どちらかというと、なんでもできるパーフェクトな感じが読者をひきつける感じなのでしょうね。まあ、読者あっての漫画なので、やはり何でもできる感じなるんでしょうね。

しばらくしてから、薬剤師も少しずつマンガが出だしましたよね。
・アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり
(王道ですよね。個人的には、いかにも問題を作ってもってるなって感じで、うーんって感じです。)
実はあまりないんですよね・・・。薬剤師って地味だなと個人的にはいつも思います。(笑)

個人的なお勧め薬剤師マンガは、「薬屋りかちゃん」ですね。
この漫画も持っている部分は否定できないのですが、でも、より現場に即したマンガかなと思います。

マンガを読みながらどのような薬剤師になるかをかんがえるのもいいと思います。

・最後に

これからどんどん医療業界は厳しくなり、一般企業と変わらなくなってくると思います。もちろんIT化の推進により、薄利多売、リストラなども強いられる可能性が比較的高いと思います。

在宅ワークで本屋さんなど行くこともなく、気が付いたら、アンサングシンデラレラの5巻が出ており、一応、読みましたが、ぶっちゃけ、自分たちの理論をかさにかけて、患者さん側によりそえてないですよね。
当たり前のことを当たり前に言うことは簡単です。逆にそこに未来があるのかなといつも思います。一時、病院でも、研鑽をしていた時期があったので、そこでも同じでした。病院薬剤師あるあるなのかもしれませんね。

自分の空手の師範から、「1+1=2ではない」とよく言われていました。理由はあるのですが、ここで武道に興味がある方があまりいらっしゃないので省きがますが・・・。(笑)
言いたいこととしては、様々な側面で物事を見る必要があるということです。
同じ血圧の薬であっても、老人や中年に使う場合の血圧コントロールはいくつぐらいが適当か?医療費のかかり具合が妥当か?様々な側面で医師も考えて処方をしています。もちろんここには平均寿命を加味して、処方されている医師もいらっしゃいます。
薬剤師はどちらかというと薬バカになりやすいかなと思います。

そんなうえで再度、たずねます。
あなたは、どんな薬剤師になりたいですか?

これから薬剤師になる方は、自分にとって、いい仲間であり、いいライバルだと思います。
もちろんライバルであれば、切磋琢磨、場合によっては蹴落とすこともあります。
患者さんのアドヒアランスを向上させて、喜んでただくという山は一つであっても、アプローチの仕方はいくつもあります。

苦言な部分を記載していますが、あくまで個人の意見なので、賞賛も中傷もほしいわけではありません。

こんな考え方する人がいるんだなぁぐらいに思ってもらえれば幸いです。

いいライバルが現れることをこれからも期待しています!
かかってきなさい(笑)僕もその分成長して叩き落しますので(笑)

今日もお読みいただありがとうございました。

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