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薬剤師リストラの始まりはもうすぐ??

・はじめに

ネットで記事を見ていたところ、衝撃的な記事を発見しました。

いよいよ薬局・ドラッグ業界も、
一般の会社と同様に、採算が叫ばれるようになってきたなと
感じました。
今まで、薬剤師は売り手市場と言われていましたが、
実は、数年前には、このような考え方は、終わりを迎えています。
地方においては、
慢性的な人不足の問題も以前続いているかと思いますが、
オンライン服薬指導が活発になれば、
近くにある必要がなくなるため、薬剤師が効率よく回れば、
それ以上、人がいらなくなるので、だんだんと余ってくると思います。
参考までに他の記事も入れておきます。

上記の記事を踏まえて、どのようにしていったらいいか?
自分なりに解釈を記載しようと思います。

・上記2つの記事を受けて

 ①ドラッグストア株に再編の思惑 「第2幕」へ英ファンド動く

こちらについては、外国からの株購入が進んでいるということでした。
引き金は、マツキヨとココカラファインの経営統合でした。
株の購入が起これば、次に、起こるのは、ファンド会社の参入になります。

公開買い付け(TOB)から、会社の乗っ取り、
ある程度まで回収できれば、転売

という流れになる可能性もあります。
これはすでに、一般企業では当たり前に行われていることであり、
いよいよ医療業界にも来たかという感じでしかありません。

ドラッグストアとしては、
去年のコロナ発生から、国民が巣ごもりを強いられている中、
逆に堅調に売り上げを上げています。
この波に乗るように、調剤部門も大きく出店をしており、
開拓に余念がありません。

逆に、調剤薬局においては、このあおりをまともに受けています。
ただ、一部の薬局では、
オンライン服薬指導のチャレンジ・服薬指導後のフォローアップ・
地域連携薬局や専門医療機関連携薬局の取得
など
次に向けての動きを活発化しています。

現段階では、コロナは収まる気配をまだ見せていません。
ただ、規制も薬局の動きも活発化を増しており、
ここが、薬局・ドラッグストアの一つのターニングポイントになることは、
いうまでもないと思います。

 ②ウエルシア、持て余す薬剤師 収益貢献はライバルに遅れ

この記事もついに来たかといった感じです。

今回のコロナ下に置いて、
ドラッグストアの調剤併設店化もかなり進んできました。
何回かに分けて、ドラッグストアの調剤進出は、
noteに記載させていただきましたが、
ドラッグストアの利益率もかなり上向きになっています。
しかしながら、企業が描いている成長曲線と、
実際との差が出ているのもまた事実。

ご存じの通り、売上を上げるには、

売上げ=一人当たりの単価×人数

になります。これはどの業種も一緒だと思います。
・一人当たりの単価を上げるか
・来客数を増やすか

をテコ入れしなければ上振れしません。

大手調剤薬局やドラッグストアは、
ここを意識して、管理薬剤師会議などで𠮟咤激励が飛びます。

今回の記事は、まさにこの部分が焦点になっていると思います。
逆を返すと、今後、この業種で仕事をしていきたい人は、
・この収益部分を意識できるか?
・収益を上げるために何ができるか?

が要求されます。

また、会社としての収益が見込まれない場合には、
次の項目が待っています。
・昇給の凍結やボーナスカットなどの減給
・福利厚生の一部取りやめ
・リストラ など

今まで恩恵にあずかっていたものが、根こそぎなくなります。

一部の企業では、退職金が401Kに変わったことも、
コストカットが始まっていることを意味しています。

noteでも何度かこのような辛辣な記事を書かせていただいていますが、
多くの薬剤師の業務が代替えが利く以上、
他の薬剤師よりできなければ、肩たたきに合う確率は上がります。
これは、大手であっても中小の薬局・ドラッグストアでも
同じだと思います。

では、何のスキルが必要なのでしょうか?

個人的には、下記のスキルが大事だと思います。
①店舗運営スキル
 ・売り上げを管理するなどのパソコンスキル
 ・数値を見て対策を立て、実行するスキル
 ・行政対応(個別指導・保健所対応・規制対応など)
 ・病院や商店街・他業種との渉外スキル など
②薬剤師の固有スキル
 ・薬の知識
 ・接客能力(顧客グリップ・クレーム対応能力など)
 ・加算などの対応 など

聞きたいのは、こういうことは実感されていると思いますが、
実感をしていて、アクションを起こされている方は、
どれだけいるでしょうか?

先日下記の記事をみました。

一時は、薬剤師が不足していると言ことがあり、
薬科大・薬学部の建設ラッシュでしたが、
この記事からわかる通り、
今度は、薬剤師の出る人数も規制が始まっています。

薬剤師の出る人数が減るということは、
大学に入ることができる学生も減るため、
優秀な学生が残るということになります。
優秀な学生が6年間教育を受ければ、
現在、自分を含めた現場で働いている薬剤師は、
太刀打ちできなくなる可能性があります。

新卒の方が、能力があって賃金も押さえられます。
経営層であればどっちを取るかは、自然とわかると思います。

そうならないよう、日ごろから腕を磨く必要があります。

もう、淘汰の波は待ったなしです。

・最後に

医療業界っていつも思うのですが、
いまだに変わろうとしていない業界なんだろうなと
いつも外から見て思います。

しかしながら、
・若い薬剤師を含めた医療人の考え方の変化
・世間一般企業・サラリーマンの環境変化
・行政の変化

に少しずつ浸食され、
変化せざるを得ない状況に追い込まれているのも、
また、事実かと思います。

相談を受けていると、そういったことを少なからず理解されていながらも、
危機感を持って動かれている方は、実に少ないのも事実です。

どれが正解とは、無いとは思いますが、
一般のサービス業や会社の動きを見ながら、
仕事をすることが、生き残る道かと思います。

昔は、薬剤師免許さえ取れれば、食いっぱぐれはない
という話がありましたが、
もうそれも終わりを迎えています。

少しでも、意識をして次につなげてもらえれば幸いです。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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