後悔(世界と私40)
数日が過ぎ、
祐一がお風呂に入っている時に、
またLINEが入った。
私は少し迷ったけど、
LINEを見ることにした。
スマホにはロックがかかっている、
私はスマホを灯りにかざし、
祐一の指紋の付いている数字を確認して、
その数字を頭の中で考えた、
祐一が1人暮らししていた時の、
電話番号の下4桁だ!
数字を押すとロックが解除された。
私は祐一のLINEを見た。
そして少し後悔した・・・
世の中には、
知らないほうがいいことがある。
信じられないことに、
女は自分の自撮り写真まで送って来ていた、
私は2人の会話を見て、
怒りがこみ上げて来た。
私は静かにスマホを元の場所に戻して、
布団の中に入った。
少しして祐一が寝室に入って来た、
私が寝ていることを確認すると、
ベッドに座りスマホを見ている様子だった。
既読を付けたことには気が付いていない様子で、
黙ってスマホを見ていた。
私はゆっくり起き上がり、
祐一の方を見た、
ニヤニヤしながらスマホを見ている祐一を黙って見ていた。
「随分と楽しそうですね。」
私が声を掛けると祐一はビクッとしてスマホを床に落として、
そして振り向き、私の鬼の様な顔を見て言葉を失った。
つづく
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