運命と私 41
私はついに祐一に家の場所を教えることにした。
ラーメン屋さんから車で3分の距離にある私の家までの道案内をした。
高台にある私の住んでいるアパートは古いけど、
可愛い外観で私は気に行っていた。
「そこの坂を上ったところが家なんだ。」
「坂は大変だけど、駅から近くていい場所だね。」
「そうなの、でも緩やかな坂だからキツく無いよ、
駅近で家賃も安いの。」
「今度ぜひ招待して、楽しみにしてる。」
じゃ明日はここに向かえに来るよ。」
「わかった、じゃ11時でいい?」
「うん、じゃ明日11時に来るね。」
そう言って祐一は帰って行った。
私は家に入ってすぐにお風呂に入り、
パジャマを着て、
いつものようにストーブの前で膝を抱えて小さく丸まり考えてた。
楽しかったけど今日は疲れた~。
私には1人の時間が大切だと気付かされる瞬間だ。
祐一は優しくて、経済力もあり、顔もいい。
ただ身体の相性は悪い。
江藤は奥さんが一番だけど、
身体の相性はとても良い。
気が付くと北沢と江藤を比べている自分がいた、
最悪な女。
もう江藤には戻らないって決めているのに、
なんで江藤と比べてしまうのか?
性の不一致が離婚の原因になることもあると聞いたことがある、
これから一生をともにする人なら簡単にスルー出来る問題ではない。
私はフッと高校生の時の出来事を思い出した。
つづく
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