相手の気持ちを汲み取れるようになる頃には大人になってて指摘すらされないんだわね

ちょっと前に見た夢のことを思い出した。なぜか私に子供がいて「えん」と呼ばれていて、まだハイハイも出来ない年齢で手が離せない様子。他には私の家族が周りにいて、食事を取るようだけど誰も動き出さない。だから私が子供の面倒を見つつ準備をする、育児と料理を同時にやっていた。あまりにも大変なので、他の人に手分けしてやってよ!と言うと、「えー」という顔をして嫌がりやらない。その上、「この間スプレーかなんかでハーブ系の匂いをさせてたけど、苦手だからやめてほしい」と謎のクソリプが飛んできた。

ここで、今それ関係なくね?となりつつも、私は「それはいつ頃だった?匂いの好みは人それぞれだから、どれのことなのか分かった方が良いし詳しく教えて」と返す。相手から返事が返ってきて、これはどんなのだったか忘れたけど、それに対して「じゃあ、あなたがいる間はそれを使わないようにするね」と言ったのだ。

夢の中での対応力!謎の角度から不満を言ってくる人に対して真摯な態度で接するのは正解だと思ってる。実際にはこの夢のような状況は起こらないだろうけど、この判断の速さは現実でも発揮したい。


高三の時に校内合唱コンクールで指揮者をやった。クラスに合唱部は二人いて、ある時まで合唱部の子たちがクラス練習をひっぱってくれていたんだけど、途中で私と伴奏の子が合唱部の子二人に「もっとクラスを引っ張っていってほしい」みたいなことを言われた。なんとなく流れで合唱部が率いていたけど「いや本来は指揮者伴奏者がやらないとダメだよね」と。

それを聞いて、言わせて申し訳ないのと勇気を出してくれてありがとうと思ったのだった。こういう感じで何かを指摘された時、スポーツの指導とかですら、そのように考えたことがなかったから覚えている。合唱部二人の言い方とか姿とかがそう思わせたんだろう。自分自身よりも二人の気持ちになっていた。言いづらそうだった。言わなきゃいけないっていうのが伝わってきた。今考えてみたら学生ならではの謎の縛られ方だなって感じがしなくもないんだが、当時の自分達にはそれが大切なことに思えた。

指摘するのにも、別の怒りをなぜかこっちに向けてくるパターンがあれば、どうすれば相手に伝わるか考えているパターンもある。その人によるし、その人の状況にもよる。あと、どう返事をしてほしいのかも違う。聞いてくれれば良いのか、直してほしいのか、咀嚼してほしいのか、変化しなくても考えてほしいのか、行動で示してほしいのか。自分が相手の気持ちを汲み取れるようになる頃には、もう大人になってて指摘すらされないんだわね。大人って……

合唱コンクールは衣装賞をもらったんだけど、メイクの中心になってくれた子が嬉し泣きしているのをみて、そんなに頑張ってくれたのを知らなくて驚いた。衣装のこともメイクのことも、誰がどう頑張っていたかをちゃんと覚えてない。もう少し部活以外の子と関わっておけば知れたのかもなあ。これから人付き合いがんばろう。


あ、私が通ってた幼稚園、カトリックじゃん。知らなかった。実家は曹洞宗だし。Twitterでお祈りのポーズが違うってのが流れてきて、いま知った。

めでたし、めでたし。と書いておけば何でもめでたく完結します。