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【連載】日本文化のはなし

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日本文化の色々を語る連載。とりあえず隔週月曜更新にします。現状、毎週月曜日は割とこういう系の話をしています。月曜日に知的になる人。
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2024年5月の記事一覧

マンホールと器の類似性について

収集癖がある。過去にはシール、『テニスの王子様』のラバーストラップ、AKB48とぷっちょのコラボ「AKBっちょ」キーホルダー、行った展示のポストカードなどとにかくハマったものを集めたがる。昔から物に溢れた生活をしている。 現在、一番所持数の多いものは?と聞かれたら、真っ先に「器」と答えるだろう。しかし、器は集めているのではなくて、なんか勝手に集まってくるものという感覚がある。収集ではなく集合。好きだな欲しいな買おうかな、を続けていたら増えていた。それだけのこと。集めようとし

【器のはなし】手持ちの中で多分一番出来の良い器を見せながらずっと話す

手持ちの中で、多分、一番出来の良い器。江戸中期染付蛸唐草文なます皿。金継ぎされているから骨董品としての価値がすごくあるわけではないし、これよりもっとすごいものが美術館や博物館に行けば見れるわけだけど、それでもやはりこれは美しい。 江戸中期の伊万里だから古伊万里にカテゴライズされる。「古伊万里」というのはざっくり言えば江戸時代の伊万里焼のことで、人によっては江戸時代の作で出来が良いもの(上手のもの)をだけ古伊万里と言ったりする。伊万里焼は誕生して割とすぐに全盛を迎える。それが