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おおきなくりのきのしたで

ふと口ずさんだ。

おおきなくりのきのしたで、あなたとわたし、なかよくあそびましょう、おおきなくりのきのしたで。

ふと気になった。この歌が伝えたいことが何なのか。何事にも意味を考えてしまうのはわたしの悪い癖だ。ここで皆さんと一緒にこの歌詞の続きを詠むこととしよう。

おおきなくりのきのしたで、おはなししましょ、みんなでわになって、おおきなくりのきのしたで。

おおきなくりのきのしたで、おおきなゆめを、おおきくそだてましょう、おおきなくりのきのしたで。

この3番にまでわたってこの歌は構成されている。

まず1番について考える。おおきなくりのきのしたでなかよくあそぶ2人が描かれている。かつて私はこの二人を、男女の恋人、または相思相愛な関係にあるものと無意識に考えていた。いや今方までそう考えていた。しかし2番に目を通そう。みんなでわになって。なんだか2人から大人数へと友情の輪が広がったようなそんな気がしないか。なんだか大きな木の周りをみんなで手をつなぎながら囲み歩くような、はたまた円になって広大な原に腰を下ろしているような、そんな様が頭に浮かぶ。

最後に3番だが、おおきなゆめをおおきくそだてる。これはいったい何をすることなのか、そこにこの歌の意味があると思う。そしてこの行動は推測するに、2番でわになったみんなに夢を語ることであると思う。おはなししましょ。そうそこで夢を語った。夢は口に出すべきだ。それを話す相手が多いほど、同時にその夢は大きくなっていく。いつかそれは言霊となって夢をかなえる気がする。そんな意味が込められていると思った。

まるでおとぎ話の世界だ。大きな木を取り囲んで夢を語るなんて到底実現できることではない。しかし今こそそれは可能になった。私が今ここで夢を語れば、私はすべての人に夢を語ることとなる。人と人とをつなぐ輪は悠久に広がっていく。思ったことをだれもが世界へと発信できるこの時代に、おおきなくりのきは、すぐ目の前にある。

このコメント欄を私の植えるおおきなくりのきとする。みんなが大きな夢を大きく育てる。そうだ、そんな場所としよう。



おおきなくりのきのしたで ‐完‐

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