お金のお話

お金って何?


よう、みんな。これが俺のnoteに書く記事第一号だ。
記念すべき第一号のテーマはお金とは何かだ。
 
みんなはスーパーやコンビニ、あるいはネット通販でモノを買うとき必ずお金を払うよな。でも支払いの方法は現金や銀行振込からクレジットカードまで色々ある。どうして色んな形で支払いが出来るんだろうな。

まず現金の話をしようか。現金は硬貨と紙幣の二種類があるのは知ってるよな。
硬貨は国から発注を受けた造幣局が、紙幣は日本銀行から発注を受けた国立印刷局でそれぞれ作られているんだ。↓に硬貨の製造原価が載ってるから興味があったら見てみるといい。

https://www.mof.go.jp/about_mof/mof_budget/review/2016/270022shiryo.pdf

ただな、現金の価値の根拠は製造コストじゃない。1円玉なら1円の価値、10000円なら10000円の価値があるというように印字された数字で価値が決まる。つまり数字こそがお金だ。言い換えれば、

硬貨や紙幣はお金を運ぶケースなんだ!!!! 


じゃあ、この数字は何かって話になるな。

それを知るためにも今度は預金の方を見てみようか。銀行預金には普通預金や定期預金、当座預金など色々あるけど、そこには残高がいくらあるっていう数字が記録されてるだろ。現金として引き出さなくてもそのお金で買い物することだってできる。キャッシュレス決済や銀行振込、後から引き落とされるクレジットカード決済って形でな。だから銀行預金に記された残高もそれ自体が一種のお金というわけだ。そして日本に存在するお金の大半は口座預金だ。

お金の形は時代時代でその時に応じて最適な形のものが採用されてきたけど、それじゃどんなものでもお金として使えるってことになるかな? 

お金の条件

みんなはいきなりこんなこと言ったら信じられないっていうかもしれないけど、かつてはデカイ石がお金として扱われてた時代があったんだ。

ヤップ島の石貨フェイ

ある程度の大きさだったら運べなくもないけど、あんまりデカすぎると重すぎて動かすのも嫌になるな。これがどうやって使われてたかっていうと、

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1.マイクは魚10匹を持っていた。ジョンは何も持っていなかったけど来週ヤシ30個を渡すという条件でマイクに魚との交換を申し込んだ。マイクは了承してジョンに魚を渡した。(ジョン→マイクへ債務発生)
翌週、ジョンはマイクにヤシ30個を渡した。(ジョン→マイクへ債務返済)
 
2.1の例でマイクが魚を5匹しか渡さず、マイクもヤシを15個しか渡さなかった場合、マイクやジョンの手元には魚5匹とヤシ15個がそれぞれ残ることになる。
 
3.マイクにしてもジョンにしても残った魚やヤシをいつまでも持ち続けててもしょうがないからそれらをスミスの持つ石貨と交換する。この時石貨自体はマイクやジョンのもとには行かないが、所有権だけが移動する。
 
4.マイクやジョンは石貨の所有権を債務としてナマコや豚などを債権として得ることができるようになる。
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という流れなんだ。石貨は今誰が所有しててそれが何と交換されたかっていう帳簿をつけることでそれはお金としての役目を果たしていたってわけだ。つまり債権と債務の記録こそがお金という考え方だな。この考え方を信用貨幣論といって今や世界中全ての国で採用されてるんだよ。
 
何かがお金として成立するには

①価値の数値化(上の例なら魚何匹分とか)
②誰にでも受け取ってもらえる譲渡性
③債権と債務の記録であること
④担保があること(上の例なら石貨所有者の魚とかヤシとかかな)
 
が条件ってこと。でもその考え方だと一つ問題があるよな。現代の通貨は日本円でもドルやユーロでも担保にあたるものって無くない?ってさ。確かに無いよな。少なくとも物体としては。
そもそも担保っていうのは取引の有効性を保証するためにあるんだ。だからその考えでいくと現代の通貨の担保はその通貨を発行している国家の信用力ともいえる。

つまりな、現代のお金っていうのは誰かの債権債務の記録が数字になってそれが国内を巡り巡ってみんなのもとにもたらされてるっていうものなんだ。これはいわゆる『国の借金』やインフレとデフレ、財政健全化は必要かという問題を考えるときに大切な前提になるからヨロシクね!!!

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