夏休み明け2学期の不登校などの苦しさ

夏休み明けが苦しい・・・

今年の夏休みは諸々の影響で短縮される学校多いと思います。

例年の傾向として「二学期の初めに子どもの自死が多い」という傾向がありますが、どのような背景があるのかを考えてみたいと思います。

私たちは子どもの頃から「“夢・目標”を持ちましょう」と言われて、子どもたちは「ゲームクリエイターになりたい」などと発言することがあります。

その子供に「それじゃ今何している?」と質問すると「ゲームしてます」と答えが返ってくる来ることがあります。

ゲームを扱うスキルは上がりますが、現在勉強している国語や算数・理科・英語などなどが将来のゲームクリエイターに必要なのか?

言い換えればゲームクリエイターの職務分析を子どもと大人が一緒に調べたり話し合って、プログラミングには英語や数学・理科の勉強が必要だし、説明するには国語のスキルも必要と理解を促すことが教育なんだと思います。

子どもは現在の“課題”を認識することができ、目の前の勉強に自主的に取り組むことができるようなります。子どもに関わる私たち大人が「今何をするべきなのか?」を子どもと一緒に考えていく姿勢が大切のように思います。

言い換えれば“夢・目標”と現在の“課題”を明確にすることが大切と思います。


 一学期に不登校の生徒がいた時に多くの先生や親は「二学期から学校に行こうね」などと期待して励ます場合があると思います。もちろん一番学校に行きたいと思っているのは不登校で苦しんでいる生徒さん自身と思いますから生徒自身も「二学期から学校に行きたい」と頭の中で考えてシュミレーションをめぐらしているように思います。

この二学期から学校に行くという“夢・目標”だけだと苦しく感じてしまう生徒さんが少なくありません。

例として相談室に来たIさん(50歳代男性)は仕事繁忙でうつ病を発病し休職になり、通院したり相談室に来て「早く職場復帰したい」と少し焦っていました。

そのIさんは約1年たって主治医と産業医が「〇〇日から復帰しましょう」と伝えると、喜ぶはずのIさんは相談室に来て「〇〇日に向かって毎日毎日死刑台の階段を登っているような気持ちになっている」と苦しい気持ちを打ち明けてくれました。職場復帰という“夢・目標”だけ与えられると苦しくなるものと思います。

相談室で話し合う中でIさん自身から「少し焦ってましたね」と現状に気づいてくれて、運動したり早起きたりスムーズに職場復帰をすることができました。もちろん職場の受け入れ態勢の準備も必要になります。

一学期不登校になっている生徒さんに「今何ができるか、一緒に考えよう」という姿勢を先生も親も友達もかかわる皆さん全員が【みんながゲートキーパープロジェクト】になる事が大切のように思います。


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