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推しグルと超人気グルのカムバが被った日。

【初めに】※これが正真正銘初めてのブログ(というほど大層なものでもないけど)になります。一気に書き上げたので乱雑なところが多々あると思います、お許しを。またこの記事は主に筆者の思いを吐き出すために作られたものなので100パーセント客観的に正しい事実を述べているわけではありません。そして最後に、この文章は全ての人に対し、批判したり傷つけたりする目的で書かれていないことを約束します。それでは少し長くなりますが最後まで読んでいただけると幸いです。


2020年10月12日、

私の推しているとあるグループがカムバックした。

カムバが決まったのと同時に、活動休止していたメンバーが復帰することが伝えられた時、もうこのまま死んでもいいというほど嬉しかった。現在このグループには兵役中のメンバーが一人いるのだが、その人がいなくなってしまった悲しみからようやく抜け出すことができた気がした。

カムバックが決まってからというもの、この数週間はずっと有頂天だった。今までのアルバムのおさらいもしたし、コンセプト写真、トラックリスト、推しからのスポやメッセージ、そしてティーザー。どれもこの上なく楽しませてもらった。

トラックリストがはじめて出たときには、曲の良さに息が止まりそうになった。私のグループはメンバーが自ら作詞作曲を手掛けている。まあそれ自体がそこまで珍しいわけでもないのだが、私はメンバーが作る曲が贔屓目なしに韓国アイドルの中で最高峰だと思っていて、今回に関しても、今までとは違うサウンドなのにグループの色味を生かしきっている、と一回聞いただけで確信することができた。

カムバックの前日も全然眠れなかった。途切れ途切れのタイトル曲とティーザー、推し達のかっこいい写真を何度も見返しては、明日は今年一番いい日になるかな、と思ってワクワクしていた。



そして現在、2020年10月13日深夜。

私は今、形容し難い感情に涙を流しながらこれを書いている。その理由は、主によくない理由だ。

結論から言おう。私たちの推しの曲はとてつもなく良かった。ありえないほど良かった。明らかにこのグループにしか持っていない素敵なサウンド、表情豊かで高い歌唱力。聞き終わった瞬間、このグループを好きでいられて本当に良かった、と思えた。

では何故私が今涙を流しているのか。何が私をこうさせたのか。それは、別のグループのカムバックと被っていたことだった。しかも全く同じ日にち、同じ時間で。

そのグループとは、今一番ノリにノっている某超有名事務所のとても大人気なグループだった。誰もが振り返るような美貌を全員が兼ね備えていて、歌唱力もダンスも文句なし、曲もその強烈なサウンドで人々の興味を誘い(好き嫌いは分かれるにしても)、最近ではほぼ日常的に話題になるのが常だった。

では、この2グループの曲が出てから数時間経って何が起こったか。kpopファンの間では、そのグループの、私の推しではない方のグループの話題で持ちきりだった。メンバーの名前と絵文字のハッシュタグや曲の名前が次々トレンド入り、mvが出てから約7時間たった現在、その再生回数は約300万回。今回も変わらぬどころかより進化した顔面の強さと世界観の豪華さ。おまけに歌詞もかなりヤバい(ヤバい)らしく、少し検索してみてもかなりの中毒者が出ていることが分かった。

私の推し達はどうか。ラジオでも新曲が流れたし、ファンからの反応もすごくよかった。みんなとても手ごたえを感じている。でも、両者の差は歴然だった。mv再生回数は現在約40万回。名前をツイッターで検索してみると、曲すごくいい!という好評が並ぶ一方で、今日カムバだったの?!○○(もう一方のグル)だけだと思ってた!という言葉も目立つ。ファンダムを除いたkpopファンの中では圧倒的に話題性が薄かった。

でもなぜこんなにも差が出るのか。

ここでは主に三つの理由について触れていきたいと思う。

まず、グループのカラーが全く違う。推し達は比較的優しいサウンドを得意としている。今回の曲も、失恋の痛みに狂った様子がテーマだったが、その悲劇的な曲調のなかにもとこか優しくて明るい色が混ざっていた気がする。一方でもう一つのグループ(以下The otherとします)はとにかく豪華で最強な曲調。低音が強烈にビートを刻みまさしくテクノロジカルでポップな間違いなく売れるサウンドだった。今の時代、kpop界で世界的な人気を博すのは後者の方が多い。二つ目は、金銭面の違いだ。正確なことは何もわかっていないが、The otherは衣装、セットすべてにとてつもないお金をかけていることは素人目に見ても明らかだった。一方推しグルはたぶん並くらいだろう。そもそもコンセプトが豪華に着飾るようなものではないし、それで事務所を責める気は毛頭ない。もともとの事務所の金銭力にも差があるのでしょうがない。

そして最後の決定的な違いはおそらく、グループ自体の旬の問題だろう。先ほど述べた通りThe otherは今日本のみならず欧米でも急激に露出が多くなってきている。今回のカムバックでは新たなメンバーが増えた。今の所事務所の中では一番若手でこれからますますの成長を見込まれているだろうまさしく旬のグループだ。兵役もあと2年くらいは誰も行くことがなかったのではないだろうか(間違ってたら本当に申し訳ないです)。一方我が推し。2018年あるタイトル曲がとても有名になり、これからというときにある騒動がきっかけとなりメンバーが脱退し、それからも事務所の戦略負け(強いグループとばかりカムバが被ってしまう)で、確かな人気と知名度はあるにも関わらず、今年2月、最年長が入隊する前最後のカムバでもついに一位は取れなかった。今まで一度もとったことがないのだ。そしてこの事務所にはすでに後輩のヨジャドルがいて、そのグループはすでに一位を獲得済み、次世代ルーキーとして今一番その事務所で注目されている。つまり、本当はこんなこと言うべきではないのだろうが、単刀直入に言ってしまえば、私の大好きなこのグループが今からどんどん注目され、成長していく可能性は、あまりないのだ。


現在の時刻、午前3時すぎ。

こういうことに思いを巡らせながら今私は(もう涙は引っ込んでしまって)言いようもない脱力感と焦燥感と、でもやっぱりこのグループが好きで曲が大好きなんだという愛情とに板挟みになりながらこの記事を書いている。さっきまで高ぶっていた気持ちも今はいくらか冷静になって、もはや長時間パソコンの前に座って腰が痛いという気持ちの方が強い。

本当はこんなことわかっていた。カムバが被ると知った時から(もう3週間は前になる)あぁ…終わったな、と思ったし、The otherが今回のアルバムの予約枚数が110万を超えたと聞いて、やばいと思った記憶もつい最近のこと。でもどこかその現実には目を背けて、推し達のことだけ考えながら今日まで過ごしてきた。だって私にとっては紛れもなく推しが一番でレジェンドなのだから。

言っておくが私はThe otherのことが全く嫌いではない。むしろ私は雑食で普通にThe otherの曲も好きだし推しメンも作っている。熱狂しているほどではないが。そしてもう一つ、金かけたもん勝ち、流行ったもん勝ちだというこの世の真理にも、ずるいなどという思いはあまり持っていない。アイドルには金をかけられるだけかけるというのはアイドルを大事にしている証拠だと思うし、だから、大手事務所の割には今まで人気すぎるというほどには人気ではなかったThe other達がみるみる頂点に上り詰めていく様を見ているのは気持ちがよくもある。もっと頑張れ、と心の底から思っている。

でも今回カムバックの日も時間も被ってしまったことで、やっぱりひたすら悔しくなった。細かいことを覗けばグループのデビュー年は一緒だし(2016)、私の推しグルの曲は他のどのグループにも絶対に劣らないことは心の底から断言できるのに、その人気には歴然とした差がうまれてしまうこと。人気になればなるほどより露出する機会が増えて、その差は開く一方であるという当たり前の事実が今は辛い。もしThe other並の話題性を持っていたら、今回の曲がどれほど多くの人に知れ渡りどれほど称賛されていたのだろう、そのような無意味な妄想を頭の中でしてしまうのだ。


 最近推し達はしきりに、活動が終わって自分たちやファンが楽しめていたらそれでいい、というようなことを言ってくれる。最年長の入隊で一区切りがついて少し肩の力を抜いてくれたのかなとも思っている。いうまでもなく私も、推し達が怪我無く不安なくいられるのが一番だし、争うのが苦手な性格なのもあって、ファンと楽しい時間を過ごしてくれればそれで十分だと心から思う。それでもやっぱり私は、みんなと最後のステージを終えた後にすこし寂しそうな顔をしてなきながら笑う最年長の顔を、ヒョンの入隊前に何とかして一位を取らせてあげたかったとつい最近も涙を流していたメンバーのことを、これからが大変なときだと笑って語るリーダーのことを、インタビューの中で申し訳ないと口にしながら俯くメンバーの仕草を思い出して、まだ頑張らないとな、と思う。例え同輩や後輩たちに追い抜かされようと、流行が過ぎようと、このままで終わるもんか、何とかして一位をとりたい、とらせるのだと心に誓うのだ。

 

 最後になるが、いままで頑なに書いてこなかった私の推しグループの名前(ケーポ沼に片足突っ込んだ人ならほぼ皆分かっているとは思うが)と、今回の素晴らしい曲を貼って終わろうと思う。

彼らの名前はPENTAGON。

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今回「Daisy」という曲でカムバしています。もし少しでもいいと思ってくれたなら、どうか何回も再生して覚えるまで聞いてほしい。曲をおぼえたら今度はメンバーを覚えるまで聞いてほしい。スミンや投票も是非お願いします。

#K -POP  #ケーポップ #韓国アイドル #韓国 #カムバ #オタク #推し


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