牛乳

話を書かせてください、誰に読まれずとも

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私が耳を塞ぐ理由、そして草を触る訳。自分を傷付ける言い訳

 私は発達障害と精神疾患を持っている。  そんな私の自己紹介をぜひ読んで欲しく、この題名にすることにした。  どうにも、人と変わっていて、私がどうにも人である訳を、どうか、少しでも面白いと思っていただけたら、これ以上ない幸せな事だと思う。  なのでこれから、少しばかりお時間いただきたい。私の名前は牛乳、発達障害と精神疾患を患っている。 双極性障害と躁と鬱と私と 心療内科へ受診したのは、私がお酒が飲めるようになってからの事。前職で働いていたライター業の際、他人のした無礼を全て

    • 歪なぬいぐるみ、カフカについて

       私が薬でおかしくなっていた時に、出来上がったのがこのぬいぐるみ。  あまりに歪な見た目に私はカフカと名前をつけた。 カフカとの邂逅 私が、眠ることができなくて、焦って焦ってたくさん薬を飲んだ次の日、  机の上にポツンとカフカは座っていたのでした。それがカフカとの邂逅だった。 カフカを職場に連れて行くほど依存して  そのみょうちくりんな出立ちが、私自身をも彷彿とさせ、カフカと離れられなくなり、  ついには職場に連れて行くほどにまでなってしまっていた。 チビカフカ誕生

      • 小さい秋を母と見た秋

        母は忙しい人だった。 いつも忙しそうに働いていた お母さん、お母さん ドングリが欲しいよお母さん 些細なわがまま 母とドングリを拾いに 大きなトンネルが連続した道へ 山へ入る車しか通らない道へ お母さんお母さん、秋だねお母さん 「小さい秋みつけた」 母は歌う、母の顔は思い出せない ドングリをいくつか広い ものの30分ほど、 母を独り占めした時間 お母さんお母さん、またドングリを拾いにいこう また行きましょうね それっきり、母とドングリは拾えていない 母は忙しい人

        • ご飯が美味しくない

          お腹はギャーギャー泣いているのに ご飯が食べられないのである ご飯が美味しくなくて なんだか悲しくて なんだか後悔しそうで でも最良の選択をしたんだと 自分に言い聞かせて 背中を押して欲しいのだ 間違ってなかったと そう確信を持ちたい 確信が欲しいのだ そうすればきっとまたご飯が食べられる

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        私が耳を塞ぐ理由、そして草を触る訳。自分を傷付ける言い訳

          貴方が好きだった確かな事実

          マイナージャンルの音楽で話が合う、散歩してる時に見つける違和感が同じ、笑いのツボも同じ、貴方が撫でてくれる大きな手が好き、白い肌で弱々しい見た目が母性をくすぐる。真剣な眼差しでただ私を見ているその目が好き。目に皺がよってそれが嫌だと言うけどその皺がたまらなく愛おしい。汗っかきでぺたぺたするけど、それもまた生を感じられて好き。髪の毛に気を使ってるの好き、少しでもかっこよくありたいと思う気持ちが好き。ダメだと思ったらすぐに謝るところが好き。好き。好きなことは書ききれない、全てが好

          貴方が好きだった確かな事実

          仕事の話は罰金500円旅(手作りぬいぐるみとの旅日記)

           この度、旅にでかけた、足袋は履いていない。  そして初めて、旅にルールが設けられた。  表題の通り、仕事の話をしたら罰金500円というものだ。  本当は100円だったけど、つまらないので500円にした、1000円になりかけた瞬間もあったが、結局可哀想と言う理由で(主に私が不利なので)500円に落ち着いた。  なんでこんなルールを設けたかと言うと、私は障害者雇用で働いている、なんと立派な障害者だからである。つまり、見紛うことなき障害者というわけだ。  私の頭の中は不安でい

          仕事の話は罰金500円旅(手作りぬいぐるみとの旅日記)

          旅行の大半は移動

          車にしろ公共交通機関にしろ、旅行の大半は移動で占められていると、そう思っていた。 大人しくできない性分 常々幼少期の話をしてしまうが、私の全ては幼少期に形成されているので仕方ない。  小さな片田舎に住んでいた私は本当に数年に一度家族で旅行に行くことがあった。  車に乗っての遠出なんて、せいぜい40分車を走らせた先の隣り町程度しかなかったので、県を跨いでの移動は大変苦痛だった。  楽しさと車の中で身動きができない辛さで、どうにもムズムズとして「まだなの?まだなの?まだつかない

          旅行の大半は移動

          二つ結びが似合わない私へ

          私は活発な子どもだった。 性別に意味を持てなかった子ども時分 お兄ちゃんが3人いて、弟が1人いた、遠く離れたどこかに姉がいて、私は男の子達と育った。  活発な子どもで山を駆け巡ったり川を泳いだり、木を登ったり、してはいけないと言われた小さないたずらは全てした。  大人になった今は、町のちょっとした伝説になっているらしい。  そんなんだから、女の子らしい髪型の代表作である二つ結びは、自分自身が許さなかった。ポニーテールでさえ、親が結んだのを通学中にこっそり外していたぐらい

          二つ結びが似合わない私へ

          夏で気を狂わせている

           暑い、汗が止まらない。急激な気温変化に身体がついていかない。夏で気が狂う。 思い出が閉じ込められる逃げ出せない こんなにも気だるく、動くのさえ億劫なのに、人生を振り返って思い起こせる思い出は全て夏の思い出なのである。  夏は強すぎる。夏の力で意識が朦朧とする。   彩度も明度もあげきったそんな色彩に目をくらませて。目を開けるのが億劫だ。  過去に浸らせて欲しい。辛い苦しい全てから目を背けて、楽しかった嬉しかったそんな思い出だけを食べて生きる生き物として、夏の魔物になりたい

          夏で気を狂わせている

          花は赤子のように抱えられてる時が2番目に可愛い

          たくさんの中から私達が選ばれる側 誕生日、行きつけの花屋さんに行った。優しいマダムを絵に描いたような女性が一人切り盛りしている花屋。  ショーウィンドウに並べられた、色とりどりの花を見て、その言葉は花から生まれたに違いないというほど、色んな色の花たちが夏を見ている。  花が1番可愛く輝いてる瞬間。目が眩むほどのたおやかさ。  花を選ぶ時、私たちはうんうんと唸って選ぶ。ケーキを買う時と同じぐらい悩む。花を買うのは特別な事だから、うんと、自分の気分に自分の想いにあったものを、そ

          花は赤子のように抱えられてる時が2番目に可愛い

          はじめてのnote

          娯楽は労働者にお金を与えない。 実家は教養のない家庭だった。音楽も、絵画も、もちろん、本すらない家庭。  親に教養がなかった訳ではない。若い頃はそれなりに当時流行した映画や本を見たり読んだりしていたはずだ。  でも、家庭を持ち労働者とさせられ苦難を強いられ、そんなうちに、家庭から娯楽は消え、教養もついえた。  娯楽はお金を与えない。親という名の労働者は娯楽を投げ捨て汗をかき、死を決意し、それでも家庭の為、明日の為、歯を食いしばりながら明日を生き抜くしかやりようがなく、ただひ

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