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『真夜中の底で君を待つ』読了しました!


大好きな大好きな汐見夏衛さんの『真夜中の底で君を待つ』
読了しました!

以前も読んだことがあったので再読になります。



《 あらすじ 》

家族や友達といるより、喫茶店のアルバイトが好きな17歳の更紗。アイスコーヒーだけで閉店まで粘る常連客の黒縁さん。おしゃべりが苦手な二人が、店以外で偶然出会ったのは夜の公園だった。お互いの連絡先も知らないまま始まった特別な時間は、胸に秘めた過去の痛みを解きほぐしていく。
愛に飢えた彼女と愛をあきらめた彼が織りなす成長の物語。

裏表紙から引用。


《 好きなフレーズ 》

言葉は、誰かを傷つける武器になってしまうことがある。
でも、自分の心を守る鎧にもなる。
時には誰かを守ることができる盾にもなる。

悩みを抱え込まずに吐き出すことで楽になる、というのはよく聞く話だが、そのことがとても説得力のある表現で書かれている、黒縁さんと更紗が対話するエピソードの中のフレーズ。

黒縁さんに恋愛感情を抱いている更紗が、好きな人に心を許し、悩みを打ち明けると好きな人にこんなふうに素敵な励まし方をされるなんて憧れすぎる。。!ってなった。


《 感想 》
ずっと真夜中の底にいるような心情で悩みを抱えていた二人(黒縁さん、更紗)がお互いの"言葉の力"によって立ち直り、一歩踏み出せる様子が素敵な描写で書かれていて、私自身も勇気をもらえる一冊だった。



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ネタバレ注意⚠️






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《 印象に残った好きな場面 》

ℙ217~
しばらくカナリアへ行くのを控えていた黒縁さんを見つけた更紗が声をかけ、いつもの公園で腹を割って話す場面。

⇒お互いに自分が思っているより、自分ってすごい存在なんだってポジティブな意味で気づけて、私自身にも当てはめて前向きな気持ちになれた。


ℙ240~
夜勤のお仕事をしている更紗のお父さんに、更紗があるお願いをする場面。

⇒お互いに言葉足らずだったために誤解していたことに気づき、勇気を出して言葉にして伝える必要性に気づかされた感動的な場面で、これは泣かずにはいられなかった。

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