【ネタバレあり】小糸ちゃんで分かる!?ノクチル時系列考察!


0.諸注意

 本記事ではアイドルマスターシャイニーカラーズで配信中のシナリオイベント『海へ出るつもりじゃなかったし』のネタバレを含んでいるので気を付けてね。

1.はじめに(本題と関係無いので飛ばしていいです)

 明けましておめでとうございます。皆さんはノクチルのシナリオ『海へ出るつもりじゃなかったし』(以下、『海出』と略します)はご覧になりましたか?
 私は1日の0時更新直後にシナリオを読みました。ボリュームのあるシナリオで読み終わったときには2時を回っていましたが、個人的な感想としては今回のシナリオについて、残念ながら微妙だと感じてしまいました。
 本シナリオは年末年始のノクチルメンバーを描いたオープニング~4話までの前編と、アイドルとして仕事に取り組んでいく5話~エンディングまでの後編の二部構成になっているような気がします。
 前編については、今まであまり語られなかった各々の家族描写や冬休みの過ごし方など、ノクチルというキャラクターを深く知っていく上ではとても満足のいく内容だったと思います
 一方、後半については前半で小出しにされていたノクチルの問題点をプロデューサーが指摘したり、今までのユニットとは根本的に異なる彼女たちの性質に合うようなプロデュースを行ったりと『アイドル』という部分に焦点を当てた内容になっていたと思います。まぁ、本シナリオで一番重要なことについては善村さんとの会話で明言されてますが。

 私が今回のシナリオを微妙だと感じてしまった大きな要因として『ファン感謝祭編』の存在があります。ファン感謝祭編は公式でW.I.N.G.編後のシナリオと位置付けられており[1]、特にノクチルはアイドルとしてファンと向き合うという部分がフィーチャーされていました。
 私は、今回のシナリオが感謝祭直後ということもあり、『アイドルとして成長したノクチルがどんな話を繰り広げるのか』という部分を期待していたのですが、結果としてはあまりそのような部分は描写されず、肩透かしを食らったような感覚がありました。まぁ制作サイドの高山Pも

今まで登場した『シャニマス』のアイドルって、アイドルになってからユニットを組んだ、言ってみれば0から1へと進んだ関係性だったのですが、ノクチルに関しては違うアプローチを試してみようということで、すでに関係性を持っている4人がアイドルになったらどう変わるだろう? という部分を描ければいいなと思っています。ここは明確に差別化をしたところですね。
 アイドルとしてはうまくいかないのか? それとも幼馴染という関係ではいられなくなるのか? もしくは、より強固に絆が深まっていくのか……。他のユニットでは描けない部分も描いていければと思っています。

と言っているので[2]、ノクチルのシナリオは幼馴染という関係からの変遷をじっくりと描写していくのでしょう。
 次のシナリオからはその気概でノクチルのシナリオイベントに臨みたいと思います。

2.時系列整理

 さて本題です。
『今回のイベントシナリオがノクチルのシナリオの中でどの位置に存在するのか』ということを考えていきます。
個人的な観点でいうと、海出のシナリオが時系列的に感謝祭の後のシナリオなのは少し違和感があります。
しかし、時系列整理を行うにあたってサザエさん時空(関係性は進んでいるので厳密にはコナン時空って言ったほうがいいんですかね?)のシャニマスにおいて、季節や行事などはあまりあてになりません。そのため、何かしらの指標となる要素で時系列整理を行う必要があります。そう、福丸小糸さんです。
小糸ちゃんはW.I.N.G.編でも感謝祭編でも今回の限定アイドルコミュでも大きく成長してくれているため、シナリオ中での小糸ちゃんの様子を観察することでそれがどの時点の小糸ちゃんなのかが分かるのです。偉いね小糸、飴あげる。
という訳でさっそく見ていきます

2.1 海出が感謝祭編前である根拠

海出での描写

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感謝祭編での描写

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と、そのまま見て分かるように事務所の備品使用に対する意識が異なっています。海出では、アイドルとしてまともに活動できていない後ろめたさからか、事務所の備品利用に消極的な様子が描かれていますが、感謝祭ではそのような描写はありません。単に『プロデューサーから許可された』というだけではなく、アイドルとしての成長の表れと見ることもできます。
 という訳で、時系列的に海出→感謝祭編であることを小糸ちゃんが証明してくれました。偉いね小糸、飴あげる。

2.1 海出がW.I.N.G.編シーズン2中のシナリオであることの根拠

海出(厳密には【がんばれ!ノロマ号】)での描写

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 コミュの冒頭において、小糸がテレビに映ることを気にしている描写があります。テレビに映っていること自体よりもそれを誰かに言ったか?という部分を質問の主軸にしていることや『わ、わたしも、お母さんに伝えたよ』等と続けずに『そ、そうだよね......』と返答するのは少し違和感があります。一応、順当に考えられる要素としては『映るかどうか分からないのに、人に伝えるのは恥ずかしい』、『例のシーンを知人に見られるのが恥ずかしい』等が考えられますが、この台詞に対する決定的な回答は見当たりません。
しかし、小糸のW.I.N.G.編を振り返ることでしっくりとくる仮説が浮かびます。

W.I.N.G.編での小糸の描写(シーズン2まで)

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小糸がW.I.N.G編で抱えていた問題として福丸小糸私文書偽造事件があります。要するに親に隠れてアイドルをやっていました。
そして不自然な点として、今回の海出シナリオの中でも小糸だけ親とアイドルのことについて話している場面がありません。(円香雛菜は前述の画像、透は母親に『推してるアイドル』と茶化されています)
下記シーンのように、アイドル特集の雑誌を見ても小糸のアイドル活動と結びつけるようなこともなく、この反応です。

海出での描写

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これらの要素から、小糸母は小糸がアイドルとして活動していることを知らない≒シーズン2ではないかという解釈もといこじつけができるわけですね。
『創作物において、意味のない描写は存在しない』というメタ的観点からの解釈ですが、大きな矛盾点は存在しないため説得力のある仮説になっていると思います。偉いね小糸、飴あげる

3.まとめ

以上の内容から、ノクチルシナリオの時系列は
W.I.N.G(スカウト&オーディション)
→天塵(初仕事、W.I.N.G.シーズン1?)
→海へ出るつもりじゃなかったし(W.I.N.G.シーズン2)
→W.I.N.G.終了
→感謝祭編

という時系列整理ができるわけです。また、天塵と海出の間には『アジェンダ283』や『明るい部屋』が挟まれていることも推測できます。(どちらもノクチルはまともなアイドル仕事をやっている描写はないため、今回の透が抱いているぼんやりとした焦燥感と矛盾しません)
なお、各プロデュースアイドルシナリオについてはややこしくなりすぎるので考えていません(誰かお願いします)

4.終わりに

 今回、時系列を整理しようと思った動機は、今回のイベントが時系列的にどの位置に存在するかを確認することで、ノクチルメンバーの成長過程を理解したかったためです。
 今回のイベントで『ノクチルシナリオは幼馴染がアイドルユニットへと成長する過程をじっくりと描写していく』ということが改めて分かったので、今後はきちんとそれを前提として読んでいこうと思います。
 現在、海出でW.I.N.G編シーズン2まで進んでいるので、次はシーズン3が舞台のシナリオでしょうか。シーズン3といえば透が失踪し、円香が控室の二酸化炭素濃度にやられ、雛菜がプロデューサーをきらい~になるシーズンですね。
問題が解決して本心を打ち明けてくれた小糸ちゃんだけが癒しのシーズンです。偉いね小糸、飴あげる。

参考文献

[1]『シャニマス』2年目の挑戦は「置きにいきたくない」―高山Pにキャスト陣の成長やフェス環境、「感謝祭」編などを訊く【インタビュー】 | インサイド
https://www.inside-games.jp/article/2019/05/10/122183.html

[2]【シャニマス2周年記念】制作P・高山祐介さんがこの1年を振り返る&ノクチルについてもコメントあり - 電撃オンライン
https://dengekionline.com/articles/31142/



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