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本人談を真に受けると疲弊することに/003

「UFOキャッチャーは得意なんで、2,3回で何でも取れますよ」

これは、福岡ローカルTV番組「発見らくちゃく」で
山口県下関の名物オジサンが言っていた台詞・・・

実際にゲーセンに行って、
UFOキャッチャーをやってみたら、てんでダメ。
全然取れない始末・・・

発見らくちゃく



1、失敗の原因


何を言いたいかと言うと、

『本人談を真に受けるな』

ということ。

仕事にしても、
プロジェクトにしても、
本人が自分の口で言っていることを真に受けて、
信じて、
コトを進めていくと、
大概のケースで上手くいかないことが多い。

・「Aさんは、昔からプレゼンの経験を積んでいると言っているし、得意だと言うから任せようか」
・「Bさんは、前職の大手企業で企画の仕事をしていたと言うし、Bさんしか適任者がいないだろう」

このように、本人談をそのまま聞き入れて、
その実力も確認せずに任せて失敗した経験はないだろうか?



2、なぜ、本人談だとウソをつくのか?


人間て、
やはり感情ある生き物なので、
キレイなことばかりではありません。

様々な感情を通して発言していることが多いです。

それは

・虚栄心
・対抗意識
・嫉妬
・虚言癖
・自己保身
・見栄
・モテたい

等、
このような心理が働いて、
自分を良く見せよう、大きく見せよう
として発言することも少なくないでしょう。

なので、
聞き手としての心構えは、
『本人談はそこそこに』

組織で、意志決定権者が、本人談をまともに受け取るタイプの人の場合、
その組織は遅からず、衰退していくでしょう。

まともな人材は、早晩、愛想を尽かして去っていくでしょう。


3、遠回りを避ける


では、
本人談はそこそこに聞くとして、
何によって判断すればいいか?

本人談も一応、参考にはしつつ、

✔ 周本人談」の信憑性を周囲に確認する
✔ 本人にやってもらうとしても、テスト期間を設けて、小さく始めてみる
✔ 本人に具体的エピソードを訊く(数値・成果・比較対象と比べてどうだったか?等)

良い意味で疑いの目を持って臨み、
感情ある人間が、口で言うことを真に受けないこと。
これが非常に大事です。

真に受けて、深く確認せずに始めてしまうと、
遠回りをするハメになります。


なんで、こんなことを私がここで言うのか?

意外と多いんですよね。
本人談をまともに受け止める人(^_^;)

そして、時を経て、
本人談に振り回されたことに疲弊しています・・・



4、嘘を見破る言葉


因みに、
たった一言で、
相手の「本人談」がウソか本当か、
見破ることができる言葉があります。

それは・・・

『本当に?』

この一言だけです。

相手が「本人談」を語った後に、
一言「本当に?」と訊くだけで、
ウソだったり、勢いで言ったり、大袈裟だったりした場合は、
高い確率で、本当のことを白状します。

例)
「私は朝活をしていて、毎朝5時に起きてるんですよ!」
  ↓
「本当に?」
  ↓
「・・・」
「すいません。実は週に3日くらいは寝坊して、6時起きになったりしています・・・」(-_-;)


5、まとめ


A、「本人談」は真に受けず、疑いの目を持って臨む
B、いつの時代も、虚栄心や対抗意識、自己保身。
  人にはそのような感情がある
C、拙速で始める前に「本当に?」と確認してみること

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