The Great Battle of students

さすがに心配だった。
アイツの言うことだから信じてはいるけど、だからといって100%当たる訳じゃない。
私たちと手を組めば攻めてこない。確かに理由を聞けば理にかなってはいるけど、あくまでも机上の空論。実際はどうなるかは蓋を開けてみないとわからない。

だから、私からも手を打った。
あの会合の後、私から冨樫に会いに行き、西大ともある程度話をつけておくべきだと話した。
冨樫は真剣に話を聞いていた。女だからといって無下にしたりはしない。アイツはそういうやつだ。嫌いじゃない。

冨樫は私の話を理解し、西大とも盟を結ぶと言ってくれた。
令嬢だけでは心許なかった防衛戦も西大が加われば、それなりに強固なものとなる。もちろん、礼を尽くすという意味で猛華には負担になる。だが、周りを巻き込んで事を起こそうというのだから、それくらいの負担はしっかりと背負ってほしい。ここは同級生だから気にするな、とかは言えない。しっかりと大学としての義理を果たさなければならない。

今回の件について、私達玲穣は基本的に軍を動かす必要はない。
動かす時は、他大学が猛華を攻めようという動きを見せた時だけだ。それ以外は睨みを効かせて静観しているだけでいい。周りの将校にもその旨は伝えてある。
いざという時はすぐに動けるように。

それともう一つ。
冨樫は言ってなかったが、私達には役目がある。
それは猛華が負けた時。
我々が追撃してくるであろう上律の連中の足止めを図る事だ。
これは玲穣側でも決まったことではなく、私個人で決めていることだ。だから、基本的にそうなった時に動かすのは私の直属の軍になる。多少、心許ないかもしれないが、アイツらが逃げるだけの時間は稼げる。なんとしても冨樫は死なせない。
ここは正直に言おう、アイツは特別な同級生だから。
私だってアイツを守るんだ。

冨樫の話だと、いよいよらしい。
数ヶ月前、私たちと戦った時の冨樫を見るに、アイツは絶対に負けない。
アイツの戦術眼、武力に勝てる奴なんてそういない。
この目で見て改めてそう思った。敵じゃないだけで、こんなにも安心できるなんて。そう思わせるほどの軍だ。
絶対に負けないんだ。
出陣前に手紙でも送っておこう。
今回は敵じゃないんだから、別にいいよね。

















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