The Great Battle of students

右翼を攻めてくるか。

まぁ意図は分からんでもない。

俺たちの左翼は板橋城の西門に面している。

つまるところ、板橋城西門にいる将との挟撃を図ろうとしているのだろう。



だが何ができる。

板橋城はすでに崩壊寸前。

戦う余力もない。

それに貴様は弓大隊。

真正面からぶつかっても勝ち目はないぞ。


ーーーーーーーーーーー


「右翼に兵を集中させろ。敵は弓兵だ。近づけば人形のように脆いぞ。」

指示を出す。

弓とわかれば戦い方は単純だ。

「俺も右は入る。敵将がどんな奴かは知らんが、まずはこの目で見て………。」




何も見えなかった。

いや、厳密には視認できなかった。

それが何なのか。

時が止まったようだった。

左肩を何かが貫通している。

これは。

弓か。

流れできたものが刺さったか。

いや、違う。飛んできたのはこの一本だけ。

間違いなく、俺を狙ったものだ。

利き腕の次は今度は左か。

ついてねぇなぁ。

だが、どこから。

いや、考える必要もないか。

俺からはまだお前が米粒にしか見えんぞ。

その距離から俺だけを射抜くか。

お前には俺が見えているのか。

上律の将よ。


となれば、次が来る。

「備えろォ!!!」

咄嗟に叫ぶ。

だが遅かったか。

気づいたら矢の雨だ。

あんな遠くから弓を届かせる大隊。そして矢の勢いを衰えさせず、遠距離から俺だけを射抜いた敵将。

これまた外れくじを引いたか。


だが、まだ終わらんぞ。

「下がるな!勝機はまだある!前へ進め!」

俺には約束があるんだ。

何としてもあの人の元へ辿り着かねばならんのだ。


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