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1月の米国株投資の季節性について

・1月最初の5日間
特に上昇した時にその年の相場を占う先行指標
となると言われています。
具体的にはS&P500は 年間でみても8割強の確率で相場が上昇しています。


・1月バロメーター
1972年にイェール・ハーシュが考案した指標です。
この指標は年間の相場は1月のS&P500の動きに似る、という格言に従っています。1年の相場は1月の相場の動きと同じ方向に動く、ということであり9割弱の精度を誇っています。

1月に予測力があるのは、この月は米国にとって重要なイベントが多いからだと考えられています。具体的には、

・議会が新たに招集される
・大統領が一般教書演説をし、年間予算の提示、国家目標・優先事項を決める
ということがあります。

これらは国内経済やウォール街、世界全体にも影響を与えます。
それに加えて、1月は多く資金が流入しポートフォリオや新たなトレード戦略が見直される時期ということも関係していると言われています。

 このように1月バロメーターは優れた指標ですが、例外もあります。それは新年の第1四半期に前年の12月の終値での安値を下回った時です。これは1970年代にウォール街のアナリストであったルシアン・フーパーが考案した12月の安値指標というものであり、フーパーは上記のような1月指標が信頼できる、という見方を否定しそれよりも前年の12月の安値に注意を払うべきだ、と言いました。実際に12月の安値を割った場合にその後ダウは結果的に平均で10%強下げています。


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