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私は寄生しながら生きていく

元旦は、朝から実家へ新年の挨拶に行っておりました。お酒も飲まず粛々と時間を過ごし、その帰りに初詣を済ませ自宅で休んでいたところに大きめの揺れ…2024年の幕開けとなりました。いかがお過ごしでしょうか。

SNSでは地震を予兆した生き物たちのポストを度々目にしたのですが、実は私も地震の数分前に同居人に「揺れてる?地震?」と聞いているのです。

同居人と部屋を見渡して、水槽の水や植物の葉などを静かに見守ったのですがやはり揺れている様子はなく「私の勘違いだね」なんて話していました。

そしてその数分後(5分も経たないくらい)にぐらぐらと揺れ始めたのです。大きな地震の前に余震みたいなものがあったのかもしれませんが、水が揺れないくらいの揺れを私が感じていたのならそれは特技なのではないかと…などと思ったりいたしました。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

昨年末はやることリストと称して目標を作り、できた事柄から線で消していく、ということを数日前から行っていました。残りあとひとつというところで力尽き新年を迎えることとなりましたが、年が明けてからでもいいじゃないか精神で自己肯定感は保ったまま今に至っています。

この緩め目標を作る大切さは日頃から身に染みていまして、まさに昨年の一年間、私は達成できるであろう小さな目標に従って行動していました。そして目標が低いのでほとんどできてしまい、達成感やら自己肯定感を上げまくっていた一年となったのでございました。

1年とか1カ月とか1週間の目標を作っておきますと、目標そのものが行動の道しるべになりますので、達成後にも自分のやるべきことがすでに見えていてすぐに取り掛かれます。

また効率よく行動するための配分を考えたり、順番を変えたりすることもできるので時間を無駄にしませんし、小さな目標にすることで達成しやすく、自己肯定感が上がるというメリットもあります。腰の重い方とか自信をつけたい方に本当にお勧めしたい方法です。

先月、私は寄生虫博物館というところへ足を運んでいました。寄生虫にももちろん興味はあったのですが、その博物館を作った方々に興味があったという感じでしょうか。創設者の方がフタゴムシという寄生虫をお気に召して研究されていたとのことなのですが、このフタゴムシというのは幼虫の時に2匹が出会って合体癒合しないと成長できない特殊な寄生虫なんだそう。

この「2匹が出会わないと成長できない」という生態になんだか妙なロマンを私は感じるのですが、数ある寄生虫の中でそのロマンの生態を持つ寄生虫に精を出したという創設者って、とんでもないロマンチストな人なのかもと思うと久しぶりに胸が熱くなってしまいました。

また創設者が貴重なシーラカンスの寄生虫を探すために、頼み込んで何度も解体作業場に足を運んだというお話のくだりは好きすぎて悶絶しましたし、また2代目の館長もなかなかの方で、容赦ない真っすぐな生き方がもうどなたも太刀打ちできないご様子で、その強さがむしろ好きすぎて卒倒しそうになりました。

寄生虫にも色々な生態があり、無害なものもあるようですが、この「寄生をする」という動詞に関して言うのであれば、日々の私みたいだなと思ったりするのです。

私は心の拠り所をどなたかに寄生しているのでしょう。心の拠り所というのは、相手の方の思想と申し上げれば良いのでしょうか。自分に足りない知識を補うためにその人の思想をお借りして置き換えて考えてみるのです。あの人ならきっとこうするだろうで答えを導いたりしています。

宗教をお持ちの方ならその神様を拠り所にするのでしょうけれども、私は各分野のエキスパートな方々に拠り所を作り、その思想に寄生しているということになると思われます。寄生先の皆様、お世話になっております。皆様の思想は有難く私の知恵と勇気の栄養分とさせていただいております。今年もよろしくお願いいたします。

ところで、noteを定期的に更新するという目標だけがかれこれ4,5年達成できていません。本当にこれだけはずっと心の片隅に罪悪感として残っています。今年こそなんとかしたいです。最後になりますが地震被害で心配な地域がございます。穏やかな生活を1日も早く取り戻せることをお祈り申し上げるとともに、動けるものとして日々の生活を大切に続けてまいりたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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