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自然生態系からみた人間の生存論と生活論 第一章〈一生物種〉にすぎない人類
本来、人類はあまたの生物とそれをとりまく環境により構成される生態系の中の一生物種にすぎない。しかし、人類は他の生物と比べ資源やエネルギーを著しく多量に消費し、環境の大きな改変を伴いながら文明を築き、その個体数(人口)を著しく増大させ、生態系あるいは環境において特殊な存在となってきたという一面をもっている。今日、ヒトという一生物種の活動が環境を地球規模で改変し、多くの生物にも影響を与えつつある。
自然生態系からみた人間の生存論と生活論 目次
第一章 〈一生物種〉にすぎない人類
第二章 〈自然観〉の変遷史
第三章 食文化と給食制度
第四章 環境倫理学
第五章 環境破壊が地球をひとつに
自然生態系からみた人間の生存論と生活論 序論
父親たちの時代の第一目標は〈経済復興〉であった。私たちの世代は、〈環境復興〉が第一目標となる。
もはや、地球環境の悪化から逃げられる新天地はこの世にない。究極の閉塞した世界が訪れる。いや、地球は本当に閉じられた系であることを、思い知らされると言った方が適切かもしれない。
もちろん、火星への移住は計画されているし、地下資源がどんなに枯渇しようと、太陽からのエネルギーが絶えることはないであろう。
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