今期最大の女女巨大感情アニメ「グランベルム」見た?!

『好きだったからこそ心が軋む、好きだったからこそ執着する エルネスタを困らせたい 自分を嫌というほど意識させたい それは全てをかけたストーキングと言う名のライフワーク 次回グランベルム!ミス・ルサンチマン 純粋無垢なる憎悪とは…』

皆さんこの一文読んでどう思った?百合だと思うっしょ。

百合なんだよなぁ(アンナ・フーゴという女が新月・エルネスタ・深海という女に向けている感情を文章化したものであるため)

2019年夏シーン最も面白い百合バトルロイヤルSDロボットアニメ

グランベルム

見てますか?見てない人はまだ6話が放送されたばかりなんでHuluとかDアニメストアとかAbemaビデオとかで見てください。

これめっちゃおもろいんすよ。まじですげー面白いから(語彙力皆無)

簡単なあらすじを説明すると

「1000年前 世界の全ての魔力は異空間マギアコナトスに封印された。それから以後 異空間マギアコナトスを舞台に満月の夜にだけ開催される 世界の全ての魔力を手に入れる魔法使いを決める戦い グランベルムが開催されるようになる。そして現代の日本、何の取り柄も無い普通の高校生小日向満月は魔術師でないにも関わらずグランベルム開催中のマギアコナトスに入り込んでしまう。戦いに巻き込まれる中で、彼女もまたグランベルム参加者の資格である魔術で作り上げられた自分の分身、巨大ロボットアルマノクスを召喚 果てしない戦いに参加することとなる…」

なんかありきたりだな!!!って思ったでしょ。俺もそう思ったわ最初。平たく言うと「生き残った最後の一人がなんかすげー力を手に入れる戦い」の話だよ。

でもこれ魔術師がどうこう言ってるけどロボットアニメなんすよ

で主人公が搭乗するロボットがこちら

ゼオライマーとグランゾート混ぜたようなSDロボットでかっこいいなって感じなんですけど、まさかゼオライマーに似てるのが見た目だけじゃなくてシナリオもだとは?!というのが最近の話数で発覚したのでめちゃくちゃ面白くなってきてみんな見ろ!!ってこの記事書いてます。

一話では風のランスターみたいなやつが竜巻で攻撃してきたところをこの主人公機がメイオウ攻撃で撃破するからね

「勝ったやつの願いが叶うバトルロイヤル」なんてのはもはや創作物で溢れかえってるわけです。じゃあグランベルムはそんなありふれた設定の中で何が面白いのか!それは

「主人公の戦いの動機が承認欲求!!」「もはやグランベルムそっちのけで他のキャラクター達の戦いの動機がだいたい女女巨大感情!!」

これにつきる!!!

主人公の小日向満月ちゃん↓画像

うんいかにも「ある日突然そういう戦いに巻き込まれる無個性主人公」って感じだな!でもこいつが一番闇が深い

こいつは学校生活でもいつもみんなの手伝いを率先して行うし、ボランティアめいてみんなのお弁当をおせっかいで作っている。ここまでだと「それもよくあるやつじゃない?」という感じだがこいつの場合は違う、他の作品の”そういうやつ”は「純粋な善意」でそれをやっているが満月ちゃんは「そうでもしないと自分は承認されないから 私には何も無いから」と『無限に満たされない承認欲求の穴を埋めるため』に延々学校の人達に奉仕を続けているのだ… そんな主人公が他者からの承認が無くても自分を承認できる『特別な何か』それこそが「魔術師の戦いに参加しロボットを操れる」という非日常との出会い。

彼女が戦いに巻き込まれた時最初に出会った少女「新月・エルネスタ・深海」はそんな彼女の悩みを「思春期特有のそれでは?」と魔術師の戦いに巻き込まれるのはやめておけと説得しますが、それでも彼女意思は固い、そうこの小日向満月という女デザインはふわふわだが「人間関係」に関する観察眼がアニメキャラと思えないほど異常に高くその観察眼を持ってして自分と他者の距離感を図った上で「私を必要としている人なんかいない」という結論をだして無限の承認欲求ヴォイドを胸に開けているのである。コワイ!!!

でそんなこんなで月に一回満月の夜に開催されるグランベルムに参加し、他の参加者のロボットと激突し、時に他の出場者と協力したりしながら進めてきたグランベルムが5話で衝撃の展開を見せました。

こちら5話でメインとなるジーグァンロン、魔術の家系の中でも風水師である寧々の搭乗ロボットであり、ステルスと長距離砲撃に特化した機体である

そんな寧々は魔術師の家系に生まれたことでのつらい思い出や、母親が魔術と共に自分たちを捨てて逃げたことのトラウマなどを昇華し最終形態へと進化します(進化姿はアニメを見てね)

まるで主人公じゃん!

主人公そっちのけで違うロボットが勝手に主人公みたいなシナリオを展開しパワーアップしている!その時主人公はどうするのか!

巨大なビームに飲み込まれ、走馬灯を見る主人公小日向満月、だが彼女が見ているのは一見普通にしか見えないのに承認されなかった学校での日々、あそこに戻りたくないと炸裂する承認欲求はついにホワイトリリーの真の力を引き出す!!

まって?!!?母親に捨てられたトラウマを超えるほど強い承認欲求って何?!コワイ!!

強烈な承認欲求は巨大な黒いビームとなってジーグァンロンを破壊しつくす


正直今から書くことは私の勝手な考察であり公式設定ではないかもしれないが聞いて欲しい「ホワイトリリーの能力は虚無の力」なのではないかと思う、他人が持っている思い出や乗り越えなければいけないトラウマ・勝たなければいけない理由そういった全ての「文脈」を無視して相手の力を消去せしめる力 それは「満たされない承認欲求」という巨大なブラックホールが生み出す虚無の力なのではないかと、仮面ライダーオーズのプトティラコンボみたいな感じで。

グランベルムの脚本を書いているのは花田十輝先生である、花田先生はこれまで「ラブライブサンシャイン」「宇宙よりも遠い場所」と最近の作品で「自分には何も無い 自分は普通の人間で特別じゃない」という悩みをもった主人公を描いてきた、そんな主人公たちが何かを通じて自分だけの特別を見つけたり、今この一瞬だけ特別になれる青春という時間を使ったりする物語を書いてきた。

しかしてこのグランベルム 「自分には何も無い 特別になりたい」という主人公の思いが「魔術師の家系とか バトルロイヤルに勝って叶えたい願いがあるとかそういう人たちを蹂躙していく」という恐ろしい構図に仕上げてきている、これまでの文中には書かなかったがアニメにはそれぞれ別の参加者の事情なんかも描かれているわけでそれはまぁアニメを今すぐ見て欲しいんですけども。

「特別な何かになりたい普通の人」というテーマをここまで強烈に昇華した作品があるだろうかという勢いで今加速度的に面白くなってるのだグランベルム。

そしてこの「特別な人」というテーマのヤバサを体現したようなキャラクターが冒頭の文章のような心中をしたストーキングライフワーク女

アンナ・フーゴである

搭乗シーンで8割型ずっとこんな表情で「エルネスター!!!!!」と女の名前を叫びながら襲ってくるしバトルロイヤルだけどエルネスタしか狙ってこない凄まじい女である。

彼女はこのアニメのメインヒロインである新月・エルネスタ・深海を執拗に付け狙う、彼女は名門魔術師フーゴ家の長女であるが、養子とやってきた新月エルネスタの方が魔術の才能がすごく、家族みんなエルネスタの方が好きという逆DIO状態になったため嫉妬でブチギレているのだ。

もちろん新月エルネスタちゃんはDIOでは無いので「自分に才能があるせいで彼女を傷つけてしまった」とフーゴ家を離れる優しさを持っているのだが… いざロボットに乗って戦いあうことになれば新月ちゃんはオブラートに包まず物を言うために アンナに向かって「あなたは私には勝てない」を連呼してアンナのルサンチマンをガンガンに高めている。

そして6話にて…ついにアンナの溢れるリビドーは「ロボット乗ってない日常パートで斧もって殺しに来る!」という極限状態へ!!

すげぇ!!ロボットアニメなのにロボット乗る前に斧で殺しにきた!!!変身前の仮面ライダーを鉄パイプでボコボコにし始めた仮面ライダー王蛇や、カードゲームのアニメなのにカードバトルせずに人刺したあきらっきーに続くバトルロイヤルの狂気!!!

だが…この6話でアンナの才能にまつわる衝撃の事実が明かされこんな顔に…

はたしてアンナはどうなってしまうのか?!7話では何が起こってしまうの?!という視聴者に投げかけられる次回予告こそがこの記事の頭にのせたこれ!!

『好きだったからこそ心が軋む、好きだったからこそ執着する エルネスタを困らせたい 自分を嫌というほど意識させたい それは全てをかけたストーキングと言う名のライフワーク 次回グランベルム!ミス・ルサンチマン 純粋無垢なる憎悪とは…』


どうなるか気になってしょうがないぞ!!!!

グランベルムはDアニメストアとかHuluとかアマゾンプライムビデオとかその他もろもろ色々検索したら配信サイトでまだ追いつけるから!!!

アンナが来週どうなってしまうのか俺と一緒に見ないか?!?!

SD手書き作画ロボットアニメとラブライブシリーズの花田十輝が描く少女たちのどうしようもない巨大な感情と特別になりたいという思いを束ねてゼオライマーにして打ち出す狂気の意欲的にロボットアニメ!!!グランベルム!!来週も見てくれよな!!!

アマゾンプライム https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07TSLVNF2

Dアニメストア

https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=22853

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