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2023.10.17「『最果ての泥徒』を読んだ」


2023.10.17

・高丘哲次さんの『最果ての泥徒<ゴーレム>』を読んだ。9月29日の発売時点で、高丘さんが一冊送ってくれていたので。


・表紙の雰囲気からして、少女の成長を描くほのぼのファンタジーかな?と思って読み始めたのだが、途中からとんでもないことになった。寝る前にちょっと読もうと思って1時ごろに開いたのだが、気づいたら5時ごろになっていた。

・ダイアナ・ウィン・ジョーンズみたいだなあ、とかジブリで映像化しそうなくらいの雰囲気だね、と思ってゆったり読んでいたのだが、中盤あたりから世界中を巻き込んだスケール感になって大変なことに。

・でも、よくよく本の帯を読んだら「奇想×歴史改変×大冒険譚」とか「世界を二分する戦火に身を投じることになりーー」とか書いてある。その通りだった。私が勝手に油断していただけだった。

・主人公のマヤと、彼女に作られたゴーレムのスタルィの二人組が世界中を冒険する形で物語が進んでいく。この二人の関係性がかなり良い。カラッとした主従関係なのだが、終盤に向かうにつれて絆が深まっていく。

・全体的に誠実で重厚で、それでいて楽しませてくれる満足感の高い本だった。まだ読んでいない方はぜひ。

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