スマホを持っていて
スマホを持っていて気がついた事がある。
電車に乗っていた時。
電車には車椅子用のスペースを確保した車両があります。
夕方。
そこには沢山の仕事帰りの姿。
みんなスマホを眺めていて、それぞれの世界に没入しています。
ある駅につくと、車椅子のお客様が入ってきて、ドアの前でストップしてしまいました。
本人も困った感じはなく、その場に。
恐らくこれが普段の日常なんだと。
またとある時、
20代くらいの女性にふと席を譲られたご年配の方がいました。
一瞬なんでだろう?と思ったけど、どうやら具合が悪そう。
ご年配の方はスマホは持たずただ車外の様子を眺めていただけでしたが、いちはやくその女性の様子に気がついたようでした。
車窓からのぞく街々は秋めいて季節の移ろいはわかるけど、
スマホの画面は目の前の、人の心のうつろいは映してはくれない。
トンネルに入って車窓にうつる自分の姿を見てそう思いました。
とても便利な世の中だけど、人間本来の五感をフルに使う事はとても少なくなったのかもしれません。
元々野生動物のような能力をもっていたんでしょうが、別の能力を伸ばす事で、失う能力もあるんじゃないかと。
世の中がどんどん便利になっていく反面、人間らしさが薄れていく気がして、なるべく五感を使うようにして、今日もコーヒーを焼いています。
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