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『「やりたいこと」の見つけ方』について思うこと

私は本書の中身の詳細は読んでいないのですが、皆さんは読んだことありますでしょうか?

まず、本書の題名を見て思った率直な意見です。

「やりたいことの見つけ方なんてある訳ないやん(笑)」

あっちゃんもYouTubeで取り上げていますが、すごいお金の匂いがする本のように感じるのは私だけでしょうか(笑)

まさしく現代社会で多くの人が抱える悩みに着目し、マニュアル化・公式化する事でその解決策を提示する需要に合った供給物ですよね。Amazonでは1,540円で売られていますし、それなりの値段です。

だからすごいビジネスのお金の匂いがプンプンするんですよね(笑)

別にそれを否定するつもりはありません。それが市場の原理ですので。また、Amazonでも★4評価でしたので、内容も論理的で分かりやすい構造になっているのだろうと推測はつきます。

ただ、自分のやりたい事を自分で苦悩しながら見つけることこそが人生なのに、それをマニュアル化する事に違和感を覚えます

マニュアルとはゴールへの手順のことですよね。

例えば、電化製品などのマニュアルであれば、マニュアル通りに操作すれば期待通りの機能を発揮してくれます。ゴールは一つです。誰が操作しても同じ結果になりますよね。

一方、やりたい事は電化製品と異なり、ゴールは無数です。当たり前ですが、やりたいことは人によって異なる為です。つまり本書は無数のゴールに至る手順の共通項を抽出し、抽象化した飽くまでも一般論に基づくマニュアルという大前提があります。

Amazonのコメント欄に「最後まで読んでもやりたいことは見つかりませんでした」と言って★1付けている人がいたのですが、さすがに笑ってしまいました(笑)

この大前提を理解した上で参考程度に読むのであれば、理解します。一方、「この本を読めば人生解決!」と思っているのであれば、「そんな訳ないでしょ(笑)」とつっこみ所しかないです。

つまり本書はマニュアルではなく、参考書の位置づけであるべきです。その為、マニュアル化されていることに違和感を覚えました。題名に「世界一やさしい」という形容詞も付け足しているところも、まさに大衆向けのお金の匂いがします(笑)

また仮に本書のマニュアルに沿ってやりたい事を見つけたとしましょう。しかし、それを続けてみた結果やっぱり違うとなったら、マニュアルのせいにするですか?それはあまりにも虫が良すぎませんか?

自分の人生は自分で切り拓くべきだと私は強く思います。自分自身でオリジナルのマニュアルを創るのです。

他人のマニュアル通りにやれば、結局はそのマニュアルの枠内にしか収まりません。それで良いのですか?自分に与えられた命は自分で責任もって使い果たす義務があると私は思います。

本書を否定するつもりは全くないです。一方、15万部も既に売れていますが、私はその現実を見て社会の虚しさを少し覚えました。





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