新しくなる神宮球場、反発の声が根強く「外野席せますぎ」「オシャレ感はいらない」公開されたイメージ動画に
神宮球場は甲子園球場同様、その姿とイメージがファンの脳内で理想としてゴリゴリに固まっている存在なので、オシャレだろうが武骨だろうが、今の姿と少しでも違えばどこからか必ず文句は出る。人気漫画やアニメを実写化する際に誰をキャスティングしても誰かが文句を言うのと同じである。
個人的には、神宮球場が備えた、威厳とか風格のある姿を保ってくれれば良い。要は安っぽくなければ良い。外壁に煉瓦を使い、記事にある通り外野席の縮小は反対。プロ野球の文化というものを理解して欲しい。今の神宮球場の姿のまま大きくし、座席に幅とゆとりを持たせ、センター寄りの位置からの死角をなくすためバックスクリーンを撤去してくれれば十分なのだが。
不思議な事に、都市には古色蒼然としたボールパーク、自然豊かな山間地には前衛的な近代建築みたいなのが似合う。ボールパークというのは「神宮」のイメージには凄く合っている。
もっとも希望するのが「総天然芝化」なのだが、神宮のこなす試合数を考えたら無理か。だからこそ以前から、「神宮を補完する」球場の存在が必要だと言っているのだ。神宮第二球場がなくなった今ではなおさらで、ある意味神宮本体よりも興味がある問題なのだが、駒沢球場の全面改修時に外野の拡張がされなかった事には実にがっかりした。
「築地の新球場」というのもそれと性質が違う。東京の野球場インフラの貧弱さは、2013年東京国体の高校野球でメインに八王子市民球場が使われた時に露呈している。東都大学リーグだって、当事者はどう思っているか知らないが平日に遠慮がちにやるよりも土日に堂々と六大学の向こうを張ってやって欲しいのだ。「新神宮球場」はそれを補完する存在とセットで計画しないと、「新神宮球場」本体がすぐに疲弊するだろうという話。
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