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松原と若林でトレード 巨人、西武が発表―プロ野球

 巨人の松原聖弥外野手(29)と西武の若林楽人外野手(26)の交換トレードが決まり、24日に両球団が発表した。
 左打者の松原は宮城・仙台育英高から明星大を経て、育成ドラフト5位で2017年に巨人入団。18年に支配下選手となり、21年には自己最多の135試合出場、打率2割7分4厘、12本塁打、37打点をマークしたが、その後は成績を落とした。
 右打ちの若林は北海道・駒大苫小牧高、駒大を経てドラフト4位で21年に西武入りし、同年に44試合出場、20盗塁。今季はここまで19試合に出場した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e02b43827e57f832d7662352fab4c1506c693398

 トレードがあると、ファンの間で必ず話題になるのが「どちらが得をするか」という話なのだが、こういう話はどうも語る人たちの底意地の悪さが感じられてあまり好きではない。
 結果的にはどちらかが大なり小なり「得」をするか、あるいはどちらも得をしないのだろうが、双方が得をしたくてやっている事なのだから大きなお世話という気がする。
 また、球団首脳同士に貸し借りがあるとか、弱みを握られているとか、そういう裏事情も時にはあるのだろうが、球団の運営やメディアに関わった事もないのにその手の話を好んでしたがる手合いに関しては、「俺は事情通だ」と私たちに対してマウントを取りたいだけなので適当に調子を合わせてあげよう。

 このトレードに関してだけど、少なくとも、どちらも「得」はしなくても「損」もしないと思う。なぜなら現在一軍の戦力になっていない選手同士のトレードだから。やたら「衝撃」とか枕詞つけて報じるメディアの意図がよくわからない。そんなに今のプロ野球は話題性に乏しいだろうか。
 ただ西武にとっては切実だ。たぶん西武から持ち掛けた話ではないだろうか。西武は少しでも実績のある打者が欲しいし、巨人が若林を欲しがる理由はあまり思い浮かばない。「右打ち外野手が手薄の巨人」と言うが三軍など抱えている球団でどの層が手薄になるというのだろう。そもそも外野手が右打ちでなければいけない理由はなんなのか。外野手でなくても打てる右打者がいれば他の問題はどうとでもなる筈だが。

 これからどんどんトレードを、と思っているファンはいるだろうが、西武が欲しいのは中軸を打てる打者で、それをシーズン中にトレードで獲得するのはさすがに難しいと思う。だから本格的に動くのはオフになってからだろうけど、「他球団でくすぶっている、力のある打者」というポイントは今後も外さないで欲しい。欲しいのは西武こっちに来る事を「チャンスだ」と捉えられるギラギラしたハングリーな選手で、そういう選手が増えるほどチームは変わる。そのためには「今の西武」でポジションを譲り合っているような選手は何人放出しても惜しくない。

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