見出し画像

新県営球場「ボールパークに」青森県が方針、2025年度にも基本計画

 老朽化している県営球場(青森市安田)に代わる新たな県営球場について、県は4日の東奥日報の取材に対し、にぎわいや交流を創出する機能を持たせた「ボールパーク」としての整備を目指す考えを示した。2025年度中にも施設の規模やスケジュールなどを盛り込んだ「ボールパーク基本計画」を策定する。
 県は7月上旬にも、同計画の策定業務を委託する業者を選ぶ方針。希望する業者から整備方針を提案してもらい、その中から選ぶ「簡易公募型プロポーザル方式」を掲げ、6月10日まで参加表明書を、同27日まで技術提案書を受け付けている。
 県地域交通・連携課の担当者は「整備する場所もこれから検討していく。弘前市のはるか夢球場など、他の例を見ても、にぎわいや交流機能を持たせた球場が増えている。(新県営も)どのような施設にしたらよいのか考えていく」と話している。
 新県営球場建設を巡っては、県は今夏、野球関係者ら有識者でつくる検討会議を立ち上げる予定。これとは別に県は5月、庁内に複数の課の職員でつくる「プロジェクトチーム」を発足させている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3034815a5ac61ae3596c671ca4a50fc82bc3f057

 岩手県の新県営球場「きたぎんボールパーク」が名前の通り「ボールパーク」を謳っているように、近年建設される野球場は良く「ボールパーク」を意識する傾向があるのだが、左右非対称だからボールパークだとか、フィールドシート的なものがあるからボールパークだとか、何かボールパークという言葉の意味が誤解されているというか、十分理解されていないような気がする。
 ではお前は理解しているのかと言わると、確信はないのだが、野球場単体を指してボールパークであるとかないとか言うのではなく、野球場を中心とした一帯(そんなに広くなくて良い)が「パーク」として楽しめる場所、を言うのではないかと思っている。
 その意味ではボールパークという言葉が何か独り歩きをしているような気はするが、それぞれの感性で「楽しめる要素」を追求して行けば良いのではないかとも思う。

 不満に感じるのは「ボールパーク」は増えるのに「球団」は増えない事か。だからどの「ボールパーク構想」も、比較的近隣の球団に時たま主催試合をやってもらう前提の、やや遠慮したものに落ち着いてしまうのだと思う。もし球団設立とセットの「構想」であれば、そのレベルでは明らかにもの足りないわけだから。
 地元のファンが地元のボールパークに寄せる信頼というか安心感の根拠は、「主」(球団)とセットである事だと思う。今のところ、行政にだけ「ボールパークを造ろう」という機運があって、地元民の熱量が足りていないように見える。
 どういう事かと言うと、今年ファームに参戦した新潟と静岡の新球団にしても、NPBにとって「エクスパンションを見据えたものではない」ものであれ、地元のファンが常に球場を満員にするくらいの熱量を見せれば、まず中央のメディアが放っておかないし、中央のメディアが放っておかなければNPBだって無視はできない筈なのだ。
 行政がやる、やらない。親会社になる企業がある、ない、ではなく、地元民の情熱とワンセットの「ボールパーク構想」だからこそ誇りも愛着も持てるのではないか。仮にNPBがダメでも何か道は拓ける筈で、そのポテンシャルを示せるのは行政ではなく市民しかいないと思うのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?