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人との関わり方の難しさ

どんな患者さんに出会ってきたのか

私はたった4年間しか勤めていませんが
それでも今まで出会った患者さんは本当に沢山いてます。
虫垂炎やヘルニアで簡単な手術をうけてすぐに
帰る患者さん、
癌による手術を受けてその病理の結果で今後の方針が決まり長期に治療を受ける方、
数日前は会話もでき1人で動いていた人が徐々に見取りに移行していく方、
人工呼吸器に繋がれて意識はあるけど会話が出来ない方、、、。本当に沢山です。

正直に言うと看護師は、世の中にいる会社員の方達よりもすごーく多くの様々な年代の方と関わっていると思います。
最大の違いは、その人の人生の一部分に深く関わることができる職業ってことだと思います。

看護師をして気付かされる様々な学び

看護師をしていると色々な患者さんに出会います。それは、年代や性別の違いだけではなくて、
家族のサポート状況の違い、性格の違い、疾患の重症度の違い、仕事に関わってくる負担の違い、経済面での違い、本当に様々です。

病気よりも経済的な面に悩む人もいれば、身寄りがいないために今後のサポート状況に悩む人もいます。正直私はそのような悩みをまだ抱えた事はないです。
大きく言えば、入院してくる患者さんのような大きな病気や手術はしたことがないです。経験をしたことがないんです。
それでも私たち看護師がケアをする以上、その患者さんの気持ちを汲み取り寄り添うことが大切にらなります。
それって凄く難しい事でした。 

余命宣告された方や治療が無いと言われた人、人工肛門を立ち上げる予定の人、そのような患者さんになんて言ってあげれば良いのか、何が正解なのか答えを探すのに必死でした。
でも4年働いた今、"答えなんてない"という答えに辿りつきました。

相手の想いの引き出し方

私の理想の看護師像は患者さんの心に寄り添うことのできる看護師です。
でも先程も伝えましたが患者さんと同じような経験がないから寄り添う事って凄く難しいんです。

でも、私は患者さんにとってこの人なら話しても良いかもと思ってもらえる人でありたかったので、
患者さんと話すときは必ずある程の情報をカルテから収集し、今何が不安なのか病状の理解度がどうなのかと言った部分を中心に会話をします。
それは記録に残っていて分かっている内容であっても必ず会話として伺います。

患者さんが自分の想いを話すときは、大体が思考が整理出来ていないことが多いです。
何故かと言うと、私たちが面と向かって患者さんと話をしようとする時は、余命宣告された方、病気の告知や今後の方針(抗がん剤、手術など)を聞いたばかりの方などあまり良いとは言わない状況下の患者さんが多いからです。

なので話していると患者さんも内容が二転三転します。
なので、私はそれを私なりの解釈で患者さんに伝え、伝えたい事があっているのか確認をし、必ずその内容に合わせたアドバイスや考え方を伝える様にしています。

コロナ禍で変わった事

コロナで変わったことはご家族さんが面会できなくなり、容易に関わる事ができなくなったことです。
患者さん自身の想いは大体がそのご家族さんに伝わっていることが多いので、
コロナになる前はご家族にも話を聞いていたりもしていました。

またご家族さんのメンタル面でのサポートは必ず必要ですが、会える回数が減りそれも中々出来なくなってしまったのが気掛かりですし、今後の課題ともなる部分だと感じます𓂃𓂂

というような感じで、患者さんと言えど他人同士なので相手の考えや想いを引き出すのは難しいです。
それに、想いの表出を引き出すには信頼関係が必要なのでそのことも忘れずに人と関わっていきたいです。

それは看護師だけでなく全ての方に言える話だと思います𓍯

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