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娘がパパを仲間外れにする理由

 「パパあっちいって」
 「パパやだ」

 可愛い我が娘にいつかはそんなことを言われるんだろうか…娘を持つ男親であれば一度は不安に思ったことがあるのではないだろうか。

 私自身は母親なので、これまで直接的に心配はしていなかったのだが、最近の娘の様子を見ていると「おや?」と感じることが増えてきた。

 娘は現在4歳。今のところは一人っ子である。そんな娘の遊び相手はもっぱら我々両親だ。

 母親である私とは主にままごとを、父親とは肩車やかくれんぼなどの体を使った遊びをと、自然と役割分担がなされている。

 もともと娘は幼い頃から大のママっ子であった。私が2年近く育休を取得し、毎日一緒にいたため当然とも言える。

 いまだに夜はママと一緒じゃなきゃ寝られないし、毎日のように保育園へ送る道中で「ママと一緒がいい」とごねている。

 それでもパパと遊んでいるときはとても楽しそうであり、むしろママと遊ぶよりエキサイティングしていることも多い。

 私が家事をしている間は、二人が笑い転げている様子をいつも微笑ましく眺めている。

 そんな娘が最近パパを除け者にしようとするのだ。

 「パパに内緒でおやつ食べよ」
 「女の子チームだけでおしゃれごっこしよ」
と一丁前にコソコソ話で伝えてくる。

 この感じなんだか覚えがあるなあと考えてみたら、小学生女子特有のそれじゃないかと思い当たった。

 「○○ちゃんには内緒ね。」と罪悪感で少しチクンと胸を痛めながらも、グンと仲良しの子との距離が縮まったような気になるやりとり。

 そして「この教室は今女子だけしか入れません〜」と男子を駆逐することで生じる女子同士の結託。

 クラスのほとんどの子が1歳頃から登園している時代である。早くから保育園という小さな社会で揉まれて、4歳にして既に小学生女子レベルの対人ノウハウが自然と身についているのかもしれない。

 決してこのようなコソコソ話がいいことであるとは思っていないし、娘にも「コソコソ話するとパパ悲しむんじゃない?」とやんわりと伝えている。

 ただこれは本当にパパが嫌なわけではなく、もしかしたら保育園で日頃行われているやりとりを、仲良しのママともしてみたかっただけなのではないか。

 もしくは、気の毒ではあるがいつもはコソコソ話をされる側で、単に自分もしてみたかっただけなのではないか。

 この小学生女子のくだりは(私の経験上)、2〜4年程かけて徐々に落ち着いていくだろう。

 まあその頃には今度は思春期の訪れにより、パパたちは本格的な窮地に立たされるやもしれないが(笑)


 とにかく今はまだまだパパのことが大好きであるはずなので、いずれ訪れる本当のパパ嫌期に備えての練習と思い、どうかパパたちは自信を持って我が娘に愛を伝え続けていてほしい。

 かくいう私は、思春期関係無くパパっ子だったタイプなので、次回は私の父がパパ嫌期を回避した成功例について娘目線で考えてみたい。

 

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