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「生きてる」だけで偉いと思いませんか?

ちょっと重いテーマだけれども、私が「書く」ことを決めてからずっと伝えたかった想いについて語らせてほしい。

私には小学生の頃に決意したことがある。

それは、
「絶対に自ら命を絶たない」
ということだ。

そんな当たり前のこと…と思われるだろうが、10〜40代の死因の大多数が自殺であるという現状は決して他人事ではない。

私自身の人生は極めて平凡なものであり、小学生時代から自殺願望があったとか虐待やいじめを受けていたわけでもない。

そんな死ぬほど過酷な状況を経験したこともないような奴の言うことなんか、なんの説得力もないと思われるだろう。
実際その通りだし、全然そう思ってもらって構わない。

だけど、世間的には十分恵まれていると思われているような人間でさえ、生きていれば当然多かれ少なかれ辛いと感じることはあるのではないか。

辛いことが一つも起こらない人生なんてこの世にはないと私は思っている。

友達にハブられた。

先生に怒鳴られた。

体のどこがが痛い。具合が悪い。

コンプレックスで悩んでいる。

可愛がっていたペットが死んだ。

仕事がしんどい。

平等に評価されない。

孤独を感じる。

辛いことを羅列したらキリがないが、個人的に私が最近一番辛かったのは、昨年から今年にかけて2回連続で流産をしたことだ。

小さいものも含めれば、毎日何かしらツラいと感じることがある。

昨日だって、
娘を保育園に送って行ったら玄関で「ママがいい」と泣かれた。
仕事で同じポジションにいる同僚が成績優秀で社内表彰され、自分と比較して落ち込んだ。
推しが話している言語がまるで理解できなかった。

誰しもが辛いだけで自殺願望を持つわけではないだろうが、それでも「辛過ぎて人生辞めたい…」とふと頭によぎったことがある人は少なくないと思う。

それでも、生けていかなきゃいけない。

もちろんそれは、自分自身や家族、パートナーや周りの人たちのためというのが一番だろう。


だが、冒頭でも話した通り小学生の頃に私が決意したのはそれとはまた別の理由からだ。


きっかけはテレビで放送された紛争のニュースだったと思う。

自分と同じくらいまたはそれよりも遥かに小さな子供が、無差別に命を奪われているという事実に衝撃を受けた。

その後、調べると世界では紛争や貧困で命を落としているたくさんの子供がいることを知った。

どうして何も悪いことをしていないこどもが死ななければならないんだろう?
どうして大人たちは助けてあげないんだろう?

自分の無力さに涙しつつ、世界平和を祈りながら眠った夜は一度や二度ではない。

「生きたくても生きられない人がいる」

紛争や貧困だけではない。
病気や事故、虐待などで命を落とす人だって同じだ。

だから、命を奪われていない私たちは決して自ら命を絶ってはいけないと思う。

毎日辛いことは多い。
けれども、些細なものも含めれば「幸せ」だと思えるようなことだってゴロゴロと転がっているはずだ。

天気が良くて気持ちいい。

道端に咲いている野花がきれい。

ラヴィットおもしろい。

推しの新曲が発表された。

ごはんがおいしい。

酒がうまい。

何か一つでも嬉しいこと、楽しいこと、幸せだと感じられることがあればそれだけでも「生きてて良かった」と思えるものだ。

生きていなければそれらの小さな幸せや、その後にやってくるかもしれないもっと大きな幸せだって感じることはできない。

現代社会はストレス社会でもある。
そんな世の中を生きているだけでも現代人は十分偉すぎる。

頑張り過ぎなくてもいい。
生きていればきっと小さくても良いことがあるのだと、いつか我が子にも伝えていきたい。

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