愁意
こんにちは、白紫菖蒲です。
秋になると、思い出すことがあります
私が認知症を学ぶきっかけとなった出来事です
もう、5~6年前になりますが
今も、秋になると思い出します
重度のアルツハイマー型認知症の症状があり
杖を使わなくても歩くことができ
身体的にはお元気な方でしたが
入浴、排せつ、食事、更衣などは
誰かのお手伝いがないと難しい状態でした
認知症は認知機能の障害ですので
ビー玉を飴玉と思い、口に運んでしまったり
自宅に居ても、家に帰ると言って
徘徊をされたり
転倒し、足の骨を骨折しても
歩いて家に帰ろうとされることがありました
コミュニケーションにおいては
会話のキャッチボールが難しい状態で
レクリエーションや創作活動にお誘いしても
すぐに立ち上がって玄関先まで行かれ
帰る準備をすることが頻繁にあり
介護用語でいうと「帰宅願望」が
強い方でした
ご家族様やケアマネージャーさんに
帰宅願望が強くみられるので
自宅でも徘徊が起きることを
伝え、デイサービス以外でも対策をと
お願いをしていました
その願いが叶う前に
ご自宅から徘徊をされ
5㎞ほど離れた場所で
衰弱した状態で警察に保護されました
直ぐに救急搬送をされましたが
衰弱が酷く、そのまま息を引き取られました
私はその時に自分を責めました
なんで、答えが見つけられなかったんだろう
なんでもっと
命の危険があることを伝えられなかったんだろう
その出来事から私は
自分の介護職に対する姿勢を正しました
認知症を学び
命の尊さを教えて頂きました
秋はそのことを思い出します
楽しかったことも沢山ありますが
悲しい出来事もあります
もし、徘徊で悩まれている方が
いらっしゃいましたら
介護用品は進化しています
GPS機能の付いた靴なんかもあります
(靴を置くと充電される機能付きですよ)
携帯電話のGPS機能を利用する等
対策は沢山ありますので
ケアマネージャーさんや
介護用品のお店に問い合わせてください
多くの方の命が守られることを願っています
本日も読んでくださり、ありがとうございました
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