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【終了しました】「老犬たちの涙」写真展開催@東京・下北沢

下北沢「本屋を旅するBOOKSHOPTRAVELLER」で開催していた「老犬たちの涙」写真展は、8月29日(日)で終了しました。

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開催期間中はたくさんの方にご来場いただき、児玉小枝さんの「老犬たちの涙」「“いのち”のすくいかた」は開場販売分を完売いたしました。ご来場いただいた皆さま、SNS等で情報を拡散してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

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そしてなにより、松戸「せんぱくBookbase」での開催に続き、今回の開催でも心良く展示用パネルを貸し出ししてくださった著者の児玉小枝さん。会場として店舗内のギャラリースペースを貸してくださり、会期中本業の関係で常駐できない主催者に代わって来場者の案内などに対応いただいたブックショップトラベラー店長の和氣正幸さんに心から感謝いたします。本当にありがとうございました。

また機会がありましたら、写真展開催などのイベントを企画したいと思っています。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

2021年8月30日 写真展主催「タカラ~ムの本棚」店主タカラ~ム

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間借り本屋「タカラ~ムの本棚」の店主タカラ~ムです。

5月に下北沢の「本屋を旅するBOOKSHOP TRABELLER」で開催を予定していたものの、東京に緊急事態宣言が発出されたために中止した「老犬たちの涙 “いのち”と“こころ”を守る14の方法」写真展を8月に改めて開催することになりました。

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「老犬たちの涙 “いのち”と“こころ”を守る14の方法」写真展
開催場所 本屋を旅するBOOKSHOP TRAVELLER
開催期間 2021年8月23日(月)~8月29日(日) 水曜、木曜休み
     12:00~19:00 ※最終日は17:00まで
入場料 無料

“人と動物との共生”をテーマに活動する写真家であり、どうぶつ福祉ネットワーク代表もつとめている児玉小枝さんの写真集「老犬たちの涙」(KADOKAWA)に収録されている写真の中から一部をパネル展示する写真展です。

カバー+オビ

「老犬たちの涙」は、さまざまな事情で飼い主から飼育、看取りを拒否され、保健所に捨てられた老犬たちの姿を撮影した写真集です。私はこの写真集を、2019年10月に書店の店頭でみつけて購入しました。ちょうどその頃、18年飼ってきた大好きな愛犬ラムが病気になって、寝たきりの状態になっていました。日々、母親と私でラムの介護をし、彼女が少しずつ弱っていくのを見るのは、正直とてもつらかったです。

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ラムは、およそ1ヶ月寝たきりで闘病した後、2019年11月にゆっくりと眠るように息を引き取りました。18歳4ヶ月と、一般的な犬の寿命からすると長生きした犬でした。

ラムが亡くなってしばらくしてから、「老犬たちの涙」を読みました。

「老犬たちの涙」は、飼い主から終末期介護や看取りを拒否されて、施設に捨てられた老犬たちの姿をとらえた写真で構成される写真集です。施設に捨てられた老犬のほとんどは、引き取り手が見つかることはなく殺処分されます。

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「老犬たちの涙」を読んで、愕然とすると同時に強い怒りを覚えました。飼い主が老犬を捨てる理由はさまざまです。飼い主自身が高齢のため面倒をみることができない。家を引っ越すことになったが引越し先はペット禁止のため飼い続けることができない。同情したくなる理由もありますが、それでも殺処分されることがわかっていて施設に老犬を捨てるのは、許される行為ではありません。子犬のときから十数年、その子から楽しさや癒やしをたくさんもらってきたはずです。最後の最後、愛犬愛猫が息を引き取る瞬間まで面倒をみてあげるのが、飼い主としての最低限の責任だと思うのです。

2020年に新型コロナウイルスが世界的なパンデミックを引き起こし、日本でもたくさんの人が感染しました。緊急事態宣言が発出され、ステイホームが呼びかけられ、仕事も学校も在宅でのオンラインとなりました。この状況で、ステイホーム生活の癒やしを求め、空前のペットブームが起こっています。ペットショップをのぞいてみると、トイプードルや柴犬といった人気の犬種が信じられないような高額で販売されています。

ただ、癒やしを求めて犬や猫を飼ったけれど、思うように飼育できずに捨ててしまう心ない飼い主も増えてきているようです。ニュースなのでは時折、コロナ禍のペット事情について報道されることがあります。そういうニュースをみると犬や猫を飼うことは、その生命に責任を持つことだということをあらためて感じます。

2019年に写真集を読んだとき、その感想を自分のブログで公開しました。そこから、著者の児玉小枝さんとネット上の繋がりが生まれ、Twitterやブログを通じて、児玉さんが「老犬たちの涙」に掲載されている写真をパネルにして展示する活動を各地で行っていることを知りました。

「いつか機会があれば、この写真展を開催してみたい」と考えていた私は、2021年2月に千葉県松戸市にある『せんぱくBookbase』の一室をお借りして、最初の写真展を開催することができました。

今回、下北沢にある「本屋を旅するBOOKSHOP TRAVELLER」のギャラリースペースをお借りして、私の主催としては2回目の写真展を開催することになりました。会場をお貸しいただく「本屋を旅するBOOKSHOP TRAVELLER」の店長、そして再び写真パネルをご提供くださる著者の児玉小枝さんに御礼を申し上げます。

写真展で展示される写真に写されているのは、捨てられた老犬たちの悲しい姿です。その姿を、ぜひ多くの方にみていただきたいと思います。そして、ペットを飼うことの意味、飼い主としてペットの命を預かる責任の重さを感じていただきたいと思います。いま犬や猫を飼っている方はもちろん、これから犬を飼いたいと思っている方にご来場いただきたいと思います。

ブログヘッダー

会場となる「本屋を旅するBOOKSHOP TRAVELLER」では、児玉小枝さんの著書「老犬たちの涙」、「“いのち”のすくい方」(集英社みらい文庫)を販売します。写真展をみて、興味を持たれた方はぜひ書籍を手にとっていただければと思います。

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ラムが亡くなってからおよそ半年後の2020年5月、我が家は新しい娘を引き取ることになりました。名前は〈モン〉。トイプードルとマルチーズのミックス犬で、引き取ったときは3歳になっていました。彼女は、前の飼い主さんが家庭の事情で飼い続けられなくなり、ペットサロンを経由して引き取り手を探していた保護犬です。知り合いから事情を聞いて我が家に受け入れることを決めました。ウチの子になって1年以上、今では彼女のいない生活は考えられないほど、かけがいのない存在になっています。私の年齢的に、モンちゃんが最後の飼い犬になると思いますし、そのつもりで精一杯この子の面倒をみていくつもりです。

写真展が開催される頃に東京がどのような状況になっているかと思うと不安になります。今の時点(7月下旬)では、緊急事態宣言が解除されている予定になっていますが、おそらく解除は難しい状況ではないでしょうか。また、パラリンピック開催期間とも重なっていますので、気軽に足をお運びくださいとも言いにくい状況かもしれません。それでも、この写真展で展示する写真はみていただく価値のあるものだと思います。無理のない範囲で足を運んでいただければ幸いです。

よろしくお願いします。

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