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『タカラ~ムの本棚』店主・タカラ~ムの本を読んだり読まなかったりな日常(2020/09/19~2020/09/25)

9月19日(土)

朝4時半起床。散歩に行って朝食。いつも変わらぬ朝のルーティン。

今日は午前中に「バリー・ユアグローx柴田元幸『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』朗読・トークイベント」にオンラインで参加。新型コロナのパンデミックでロックダウンしたニューヨークでバリー・ユアグロー氏が書き綴ったショートストーリーを柴田元幸氏が翻訳した掌編集の刊行を記念したイベント。作品の創作に関するバリーさんと柴田さんのトーク、バリーさんが原文を柴田さんがその翻訳をそれぞれ朗読し、最後に参加者からの質問におふたりが答えるという構成。およそ80分ほどのイベントだったが、ニューヨークのバリーさんと東京の柴田さんをつなぎ、そのおふたりのトークを日本中、世界中からアクセスした参加者たちが聞いている。コロナ感染症によって世界は深刻な事態になっているが、その中でこうした形で世界とつながれるのはすごいことだと感じた。

午後から週イチ恒例の買い出し。まずはランチで久しぶりの『かつや』のカツ丼。本屋に立ち寄ってからドラッグストア、スーパー2軒と回って帰宅。

明日、下北沢『本屋を旅するBookshopTraveller』の間借り棚に先日仕入れた「翻訳文学紀行Ⅱ」を納品するので、本に挟み込むスリップを作る。

就寝読書は「ロボット・イン・ザ・ファミリー」

9月20日(日)

朝4時半起床。散歩に行って朝食。

『本屋を旅するBookshopTraveller』のオープンが12時なので、その時間に下北沢に到着するように家を出る。11時過ぎに渋谷に到着して、マークシティの『銀座ライオン』でランチ。要職プレートをつまみにして昼ビール。12時を回ったところで井の頭線で下北沢へ移動。

『本屋を旅するBookshopTraveller』の店長(わきてん)と海外文学について話しながら「翻訳文学紀行Ⅱ」を間借り棚に配置。わきてんとはその他にギャラリースペースを使った展示の話など。いくつかやってみたい展示もあるが、そのためにはいろいろと各所にお願いが必要になる。書籍の販売も絡めたい。どこかでタイミングをみて動いていきたいと思う。

渋谷に戻って久しぶりに東急本店のジュンク堂に行く。あまりに久しぶりすぎて、どこに何があるかよくわからず。とりあえず文芸書の棚に行って数冊購入。お彼岸なのでおはぎを買おうと東急の地下へ降りるも扱っている和菓子店が見当たらず。他の用事もあったので銀座へ移動して三越へ行き、地下でおはぎを購入して帰宅。

就寝読書は「ロボット・イン・ザ・ファミリー」

9月21日(月)

朝4時半起床。敬老の日で祝日なれど朝のルーティンは変わらず。散歩して朝食。

お彼岸期間中ということでモンちゃんも連れて父の墓参りへ。私たちがついたころはまだお参りの人手もそこそこ混雑している程度だったのが、みるみるうちに人が増えてきて帰る頃には霊園の駐車場の入場待ちになるほどになっていた。ふだんのお彼岸はここまで混まないのだが、今年は4連休だからだろうか。

墓参りのあとはホームセンターのペット用品売り場に行き、モンちゃんの新しい洋服タイプの散歩用ハーネスを買う。ランチ用に『CoCo壱番屋』でテイクアウトカレーを買い、百円ショップに立ち寄って帰宅。遅めの昼食を済ませて午後は『はじめての海外文学』関連の作業。

就寝読書は「ロボット・イン・ザ・ファミリー」

9月22日(火)

朝、気づいたら5時半を回っていた。久しぶりに寝坊。まあ、今日は秋分の日で祝日だしいいか。モンちゃんが散歩を急かすように起こしにきたので、のそのそと起き出して散歩へ。いつものコースを歩く。戻って朝食。

今日は外出等の予定はなく一日自宅にこもる日。日記にも特記事項は特になし。

昨夜「ロボット・イン・ザ・ファミリー」を読み終わった。最近本を読むのに時間がかかっていたが「ロボット・イン・ザ・ファミリー」は、短期間で読めた。それだけ面白かったということでもある。(今まで時間のかかっていた本が面白くなかったわけではない)

「ロボット・イン・ザ・ファミリー」を読み終わったので次に読む本は、シャロン・M・ドレイパー/横山和江訳「キャラメル色のわたし」を選ぶ。黒人の父と白人の母の間に生まれたキャラメル色の肌をもつ少女イザベラを主人公とするYA小説。イザベラの一人称で綴られる物語は、若々しい語り口で明るい印象を受けるが、書かれているのは『黒人差別』の問題だ。

ということで就寝読書は「キャラメル色のわたし」

9月23日(水)

朝4時半起床。台風が近づいているらしい。今朝はまだ雨も風もないのでいつもどおり散歩に行く。戻って朝食。今日から金曜日まで遅い夏休みをとったので仕事はなし。

夏休みの初日は横浜へ。横浜そごう美術館で開催中の「ショーン・タンの世界展」を見に行く。昨年、東京のちひろ美術館で開催された美術展がめぐりめぐって横浜にやってきた。つい先日新刊の「内なる町から来た話」(岸本佐知子訳/河出書房新社)の刊行もあり、昨年より少しスケールアップした展示内容になっていたし、アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した「ロスト・シング」の上映会もあった。ミュージアムショップでは、昨年のちひろ美術館とは違う「夏のルール」のデザイントートバッグを購入。

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ランチは横浜そごうのレストランフロアへ。ベトナム料理の店でフォーのセットとベトナムビール。そのあと、同じフロアのカフェレストランに移動して、「ショーン・タンの世界展」開催に合わせた特製デザートプレートをいただく。お皿にはココアパウダで描かれたエリックがいて、濃厚なガトーショコラの上には「アライバル」で主人公の部屋に住み着いていた謎の生物を模した生クリームが乗っている。

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昼食後に横浜そごうに入っている紀伊國屋書店でチョ・ナムジュの新刊他数冊を購入。催事場で北海道物産展を開催していたので、海鮮弁当を夕食用に購入して帰宅。とりあえず台風の影響はなにもなく一日を過ごせた。

9月24日(木)

朝4時半起床。雨が降っているのが音でわかる。風もそこそこ吹いているようだ。それでも、小降りになった時間を狙ってすばやく散歩に行く。いつもより短いコースをそそくさと回って帰宅。小降りとはいえ雨には降られていたのでモンちゃんの身体はぐっしょりと濡れている。洗面所でお湯をつかって身体を洗ってあげて、ドライヤーで乾かしてやった。ひと仕事終わったところで朝食。

今日は、『せんぱくBookbase』のシェア店主さんたちとブックオフツアーの予定だったのだが、台風が接近しているということで前日の夜に店長と相談して中止にした。なので、特に何をするでもなく一日を過ごす。台風は、結局ほとんど影響もなく、雨が降って風もそこそこ吹いたけれど交通機関に影響が出たりすることもなかったので、それだけ考えるとブックオフツアー決行してもよかったかなとも思うが、最悪の状況を考えて行動するのがリスク管理なので、そう考えれば結果オーライということだと思うことにする。

就寝読書は「キャラメル色のわたし」

9月25日(金)

朝4時半起床。今日も雨が降っている。少し小降りになったタイミングを見計らって散歩に行く。戻って朝ごはん。

午前中に先月末に工事したエアコンの代金の支払い振り込みのために銀行へ。滞りなく終了。お昼近い時間になったので、久しぶりに『餃子の王将』でランチする。『餃子の王将』では、いつも揚げそばを頼む。今回も揚げそば。それと餃子。ランチを済ませてから王将の近くの書店で「ミステリマガジン」の最新号を購入。今号はアガサ・クリスティー特集だ。

帰宅して午後はカレー沢薫「きみにかわれるまえに」(日本文芸社)のレビューを書く。犬や猫との別れを軸にペットを飼うことの意味や命を預かることの意味、ペットと人間の深い絆を描く17篇の短編コミックだ。少し前に読んだコミックで、レビューを書きあぐねていたのだが、昨日テレビのニュースで新型コロナによるステイホームでペット需要が増加したが、緊急事態が解除されコロナ前の生活に戻ったり、コロナの影響で仕事を失ったりした飼い主が、ペットを飼育放棄する事例が増えているという話題をみて、一気に書き上げた。本の感想というよりも、身勝手な飼い主への怒りの気持ちをぶつけるようなレビューになってしまった。

勢いに乗せて書き上げたレビューをそのままブログにアップする。

就寝読書は「キャラメル色のわたし」。少し読んで寝るつもりだったのが、ラストに起きる衝撃の事件に惹きつけられ、そのまま一気に読了してしまった。主人公の少女イザベラは、両親の離婚によって週ごとに父親の家と母親の家を行き来する生活をしている。黒人の父と白人の母の間に生まれたからキャラメル色の肌をしているが、大好きなピアノのレッスンをしたり、学校では友だちと楽しい日々を過ごしている。黒人差別問題を扱っていて、学校で差別に絡む出来事も起きるのだが、描かれているのは11歳の少女の何気ない日常の物語だ。それだけに、ラストに起きる事件が強烈なインパクトだった。

ということで、読後の余韻にひたりつつ就寝。

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