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部屋がタワマンの一室になる香り【香水感想】トムフォード オンブレレザー

はじめに

 Celesさんでまたまた推し香水をオーダーしました。推し関係なく素敵な香水でしたが、レビューが殆ど存在せず、アットコスメでも1件しかレビューがありませんでした。日本未発売のお品だそうです……。
そこで、この香水の良さをお伝えし、お1人でも手に取ってくださればと思いレビューさせて頂きます。そしていつか日本でも発売されて欲しい(夢の果て)
※香水そのもののレビューと、推し香水としての観点からのレビュー(夢要素有・閲覧注意)があります。

香水そのものとしてのレビュー

トムフォード初のランウェイ、2016AWのニューヨークコレクションを凝縮した香りです。ファインレザーの中でも最も貴重な香りを陰影豊かに表現したこの香りは、洒脱で謎めいたブラックレザーを官能的な魅力で包み込みます。バイオレットリーフ、カルダモン、ジャスミンサンバックは柔らかくクリーミーなレザーの香り立ちを生み出し、ラストのパチュリ(パチョリ)がアニマリックな生命力を与えます。【ユニセックス/ウッディ/オードパルファン】
Top カルダモン Middle レザー ジャスミン Last アンバー パチュリ オークモス

 見た目もクールで洗練されてますよね。ムエットや最初のひとふきではただただ「革」という印象が強かったです。
実際、ムエットに吹きかけた時には好みじゃないと感じ、暫く使いませんでした。
「お高い革製品の匂い」といった感じで、この匂いをわざわざ香水にする意味がわからないと思うほどです。しかし、肌に乗せて少しすると、この香水の真骨頂が発揮されます。クリーミーで柔らかな優しい甘い花の香りが顔を出していくのです。その一方で甘ったる過ぎないのはスモーキーさも顔を出してくるから。最初の印象とはガラッと変わりますが、鋭い革の匂いと混ざり変化していく過程は自然で滑らか。一貫して「高級感」は失われません。部屋の中でひとふりすれば部屋がたちまち六本木のタワマンになります(タワマン住んだことないけど)
 おすすめは夜。特に肌寒い秋冬。散歩の際につければ、煌びやかな都会の裏路地を歩いている気分になります。9月の肌寒くなった夜の散歩の際につけて歩いていたら、まるで馴染みの高級バーに行った後の帰り道。家に帰って1人で呑みなおそうか。ワインは残っていたっけ?生ハムのストックは足りるかな。成○石井に寄ろうかな。そんなイケてる事をぼんやり考えるイケてる男になった気分……になっていたら、近所のおばちゃんに呼び止められ「公園にデカい蛙がいるから気をつけな!」と教えて貰い一気に現実に引き戻されました。確かに成人男性の掌ぐらいの枯葉色の蛙がいました。
 また、前述した様に部屋でひとふきすれば、ビル群の光に彩られた夜景の見える高層マンションの一室にいる様な感覚になれるはず。(繰り返されるタワマンへの憧れ)
私は洒落た気分を味わいたくて、この香水を吹きかけ、間接照明をつけ、アマプラにあるシドヴィシャスのドキュメンタリーを再生して、酒(ほろよい、夏みかん味)を呑みました。気分はまさに現代のシドヴィシャス。アナーキーでクールでカルト的人気を誇るイケメンになったよう。椎名林檎に手錠をかけてもらえるかもしれません。

推し香水としてのレビュー(夢要素有り)

 某大人気ヤンキー漫画のカリスマ兄弟の弟(未来のすがた)がつけてそうな香水として頼みました。Twitterで検索してみると、この兄弟はトムフォードのイメージが強いみたいですね。お兄ちゃんの方はタバコバニラ、弟はネロリ・ポルトフィーノを概念香水とされてるのを幾つか見ました。集合的無意識のひとつなのでしょうか。実際、今回もトムフォードが来て驚きました。
オーダー文には「男の子らしさ」を強調して書きました。柔術が好きだったり、筋トレが趣味だったり、クラブDJになるのが夢だったり……男の子って感じを受けるので。
 想定していた「やんちゃな男の子らしさ」はなく、大人の男って感じでドキドキしました。未来の彼のイメージそのものです。六本木出身の男。金持ってそうな男。高級感溢れる男。クラブに通ってそうというより支配人の様な貫禄を感じます。強そうな革の匂いが甘くなっていくのは、夢的観点から幻覚を見ると、いつもは仕事をバリバリこなしていてカッコいいのに2人きりの時は私に甘えてくる♡みたいな(限界夢男(IQ0)

おわりに

 香水単体でも、推しフィルターを通しても本当に素敵な香水です。
癖のある香りではあるので、香水の量り売りで少量から試して頂くのがおすすめです(Celesや楽天の香水店などで手に入ります)
都会的で高級感のある香り、是非試してみて下さい。


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